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Blog 編集日記「今日もふむふむ」

震災でよみがえった記憶 その2

2011/04/04(月)

すこし間があいてしまいましたが
前回の続きです。

神戸市東灘区の早朝のコンビニで
とんでもない地震に合った僕たちは
真っ暗でほとんどすべての商品が床に散らばった
店内を歩き、外に出ることにしました。

そこで目に入ってきた光景は見渡すかぎり
おそらく砂煙だと思われるモヤで2、3メートル先も
まともに見えないまるで映画の中に入ってきてしまったかのよう。

しかしほんとうに恐ろしい光景を目にしたのは
その直後、モヤがすこしおさまってきた時です。

地面は割れ、電柱が傾き、家がたくさん潰れていました。
僕たち3人はその光景にただただ立ち尽くし、
「なんやこれ…なんやこれ…」とひとりごとのように
次々に声を発していました。

まだ大きな余震が絶えず起こっていました。
そのたびに何かにしがみつきたくなるのだけど
傾いた電柱がゴムのようにぐにゃぐにゃと揺れていたので
掴まるわけにもいかず、本当に何をしていいのかわからない状態でした。

その時、誰かが僕たちを呼ぶ声が聞こえました。
「大丈夫ですかー!」
声のほうを振り返るとコンビニの隣の民家から
その家の主人と思われる男性が呼びかけてくれたのです。
僕たちは「大丈夫です!」と返事をしたのだけど
よくみるとその民家は1階が完全に潰れてしまっていました。

彼は僕たちに助けを求めてきました。
「投壊するかもしれないのでこども達を外に連れ出してほしい。」
僕たち3人は手分けして1階が潰れた家の屋根によじ登り、
2階の窓部分から幼い男の子と女の子のふたりを
順番に打き抱え、通りへ救出しました。

しかし、1月の早朝でとても寒いうえに、
こどもたちはパジャマに裸足、
ふたりとも「さむいさむい…」と震えていました。
しかも地面にはそこらじゅうにガラスの破片が散らばっていて
とても危険なので僕たちは再び2階によじ登り、
布団や毛布を持ち出して通りに敷き、
彼らをくるんであげました。
そしてコンビニに戻って店員さんにチョコレートを
一箱もらって男の子にあげました。

ちょうどその頃、明るくなった空と共に
僕の人生の中で最も長い一日がはじまったのです。

次回に続く

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