あけまして〜なわけであるが、皆さんいかがお過ごしか。
新年一発目ということで、毎年初日の出は富士山の頂上から見る、なんて剛の者にピッタリの漫画を紹介したい。
『岳』は山岳救助の物語。
民間の救助ボランティアをしているベテランクライマー島崎三歩と警察の山岳救助隊員たち、そして登山者たちが織り成す様々なドラマがオムニバス形式で繰り広げられる。
で、これが実にシビア。
結構助からないのである。
背負ってる最中に死んじゃうとか、老人全員疲労凍死とか、春が来ても見つからずに腐ってたとか。
そこら安っぽいドラマにしないあたり、まさに冬山のような厳しさといえよう。
最初絵を見たとき、浦沢直樹直系だなと思った。
アシスタントしてたかどうかは知らないけど、とにかく非常に丁寧で読みやすいのが好感触。
まだ3巻までしか出ていないが、内容もバラエティに富んで尻上がりによくなってきている。
この調子で続けてくれれば大傑作『MASTERキートン』の再来になるかもしれない、と密かに期待している私である。
この物語の主人公三歩は遭難者にまず「良く頑張った」と声をかけてあげる。
そして別れ際に彼は言う。
「また山においでよ」と。
最初にこれを読んだときは自分のことじゃないにしろ「冗談じゃねえ、こんな危ないところにだれが行くか!」と思ったものだが、何度も読んでいるうちに「登山もちょっといいかも」と思い始めているのが不思議。
1月12日