下手投げとか上手投げはまだしも、この「だし」が入ることでなんともいえない気後れした感じがしてくるのはなぜなんでしょう。この「だし」が、音楽でいうとマイナーコードのような役割を果たしているというか、なんかうしろめたさが出てくるんですね。豪快な上手投げではなく、下手投げですらなく「下手出し投げ」で勝っちゃった力士ににじみ出てくる「気まずさ」というか「いやあ勝ち越しかかってたんで、つい・・・」みたいな、なんともいえない哀愁が漂うのです。
 
相撲の決まり手のひとつ。差手で相手のまわしをつかみ、まわしをつかんでいないほうの足を引きながら、相手を引きずるように自分の前方に投げる技。