おくやま   やっぱりスタッフにはかっこ悪いところを
見せてはいけない、って思うんですよ。
だから火事の時も責任を持って行動できたのは
スタッフがいてくれたからなんです。
(スタッフのみなさんはこちら)

それが結果として社会的にやることの意味で
年齢を重ねていくってことなのかなあ、って思います。

責任って周りが許さなくなってくるところも
あるじゃないですか。

僕が助けてもらってる、っていう部分と
いや、あなたがやらなくちゃいけないよ、
っていう部分があって、
それぞれの持ち場で頭を働かして。
僕は僕なりの視点でチェックしたりとか。

     
うちべ   優先順位つけて分担しないと絶対無理ですよね。
     
おくやま   そう、絶対無理。
     
ふむふむ   チームワークですよね。
実は僕は最後の日のランチを食べてるんです。
ほんとうに久しぶりに行って、偶然だったんですけどね。
その時にいつもは3人だったランチスタッフが
4人になってたのに気付いて、
そのことをスタッフの岡野さんに伝えたんです。
すると「少しでもお客さんを見渡せる余裕が増えるし、
4人にしたんです」っておっしゃっていて。
進化しているコンテンツにうれしく思ったんです。
「これからもがんばりますよ!」って
話した矢先の出来事だったので・・・
     
おくやま   岡野くんがその時そんなことを言ってたんですか・・・。
彼も燃えてたんですね。
燃えすぎて出火原因が岡野だとか(笑)
     
うちべ   熱くて(笑)

でも、お客さんからそうやって変化を気付いてもらえたり、
言ってもらえたりするとうれしいんです。
だってそうじゃないですか
何かやり方を変えて「よくなったね」って言われたら
うれしいですし、さらに次はどうしていこうかって
また考えられますしね。

     
   
     
おくやま   ランチについてもいろいろ感じているんです。
新しく今の事務所に引っ越してきて
僕たち二人はお昼にお弁当を買って食べてるんです。
手短かに食べれるし、どこかへ食べに行くより安い。
     
ふむふむ   この辺りはお弁当けっこう充実してますよね。
     
おくやま   その中でうちのランチは800円と850円でやってたんです。
毎日たくさんのお客さんに来てもらっていて
そのお金で僕は生活させてもらってた。
今の僕にとってランチの800円って
けっこうキツいんですよ。
この値段でも来てもらえてた、その理由は何だったのか
何があれば800円出してでもランチに来てもらえるのか、
今、身をもってそれを考えることができて
そのことも僕にとって大きなプラスになってますね。
     
ふむふむ   なるほどね。お店をやってる時には
外からの視点はどうしても感じることが
できないですもんね。
     
おくやま   そうですよ。
でもほんとに今日みたいにいろいろ質問されるのは
その都度考えようとするから
自分の考えもまとまっていく感じがしていいですね。
だからこうやって聞いてもらえるのは好きなんです。
     
ふむふむ   少しでもお役に立ててうれしいです(笑)
     
   
     
おくやま   以前も他で10年間どうだった?って聞かれたことがあって
あんまりピンとこなかったんですよ。
もちろん10っていう数字はわかってたし
なにかイベントしなきゃなあ、とは思ってたんですけどね。

でも火事が起きた今とその頃とで大きく違うのは
続いてるものと、一度終わったものとで
過去のふり返りかたが違う、ってことがわかったんです。
続いてる時はどこかでやっぱり先を見てるんです。
新しくライブが決まったね、とか。
過去をふり返ってもその時だけなんですよ。
でも今となってはすべてが過去の話なんですよ。
そういう話にしかならないんです。

     
ふむふむ   だからこそひとつずつ落ち着いて
考えられるのかもしれないですね。
     
     
    第7回につづく
【これまでのインタビュー】
2006年12月19日 第1回 よかったんだと思ってます
2006年12月20日 第2回 またお店をやりたい
2006年12月21日 第3回 僕にしかわからないこと
2006年12月22日 第4回 今はいろいろ考えられるからおもしろい
2006年12月25日 第5回 ほんとに感謝してるんです
2006年12月26日 第6回 続いているもの終わったもの