ふむふむ   なにかを生み出す人っていうのは
自分がこうしたいっていう気持ちが
もともとあるじゃないですか。
     
おくやま   ありますね。
     
ふむふむ   それとクライアントさんの要望もありますよね。
     
おくやま   ええ、そうですね。
     
ふむふむ   その境界線っていうか落としどころって
人それぞれ違うと思うんです。
徹底的にクライアントさんの要望に応えるべく
自分の思いを押さえてでも
御用聞きに徹する人もいるだろうし、
頑固親父のこだわりラーメンみたいに
これにはこれをかけて食べろとか徹底的に
自分の世界を相手に納得させようとする人も
いると思うんです。
     
おくやま   ああ、わかります。
     
ふむふむ   奥山さんの場合はその辺はどうなんですか?
     
おくやま   まず、係わらせてもらうんだったら
どういうなかでもやっぱり自分の感覚は入れたいです。
自分の感覚っていうかうちの会社としての感覚ですね。
     
ふむふむ   ふむふむ。
     
おくやま   入れないとやる意味がないと思うんです。
ただそれが入れられない仕事もありますよね。
かっこいい仕事ばっかりじゃないし。
でもその中から見つけようとするのも
僕は結構好きなんですよ。
その中で何ができるかですね。
     
ふむふむ   それは大事なことかもしれませんね。
     
おくやま   そういえばお金の話で言ったら
コンテンツによく来てくれていた
おじさんと喋るのが好きだったんです。
いい発想を持ってる人がたくさんいるんですよ。

お客さんで不動産屋のおじいちゃんが
来てたんですけど
「自分の血となり肉となる金を稼がなあきまへんで。
騙して稼いだ金は自分の栄養にはなりまへんから」
って言ってたんですよ。

     
うちべ   あー、ありましたね。覚えてますよ。
     
おくやま   僕からすればその言葉を聞けただけでラッキーでしたよ。
話を聞くのがすごくたのしかったんですよ。

僕のなりたい人物像っていうのがあるとすれば
グッとくるひと言を自分の言葉にしてる人。
そういう人がすごくかっこよく感じるんです。
それは若い人でも年配の方でもいいんです。

人の言葉か自分の言葉かっていうのは
聞いてるとわかるんですよね。
わかるっていうと言いすぎなのかもしれないけど。

     
うちべ   感じますよねそれは。
     
ふむふむ   カフェっていろんな人が来るから
いろんな話が聞けていいですよね。
     
おくやま   そうですね。それは大好きでしたね。
特におじさんと喋るのが好きだったから(笑)
     
ふむふむ   あの辺りはビジネス街だから
おじさんも多いですもんね(笑)
     
うちべ   おもしろいおっちゃんが多いんです(笑)
     
     
    第11回につづく
【これまでのインタビュー】
2006年12月19日 第1回 よかったんだと思ってます
2006年12月20日 第2回 またお店をやりたい
2006年12月21日 第3回 僕にしかわからないこと
2006年12月22日 第4回 今はいろいろ考えられるからおもしろい
2006年12月25日 第5回 ほんとに感謝してるんです
2006年12月26日 第6回 続いているもの終わったもの
2006年12月27日 第7回 お店の名前
2006年12月28日 第8回 あの場所に感謝してるんです
2007年1月9日 第9回 自分が納得できるかどうか
2007年1月11日 第10回 グッとくるひと言