ふむふむ   ダカフェ日記を見ていると
本をめくっていくような感覚になるんですよ。
写真と言葉の行間を読むというか、
奥行きを想像してしまうんです。
本になっても良さそうですね。
     
も り   うーん、どうなんでしょうね。
もともとホームページが大好きで、
他の写真好きの人と違って
実はあんまりプリントには興味がないんです。
写真好きの人はわりとみんな
「やっぱり紙じゃないと」って言うんだけど
おれはこんなちっちゃな紙で見せられるんだったら
でっかい画面で見せてもらったほうがうれしいタイプで。
紙のほうにもともとあんまり興味がないんですね。
     
ふむふむ   それは写真家志望だった頃から?
     
も り   その頃はデジカメの技術が今みたいに進んでなかったから
デジカメの画像は悪いって思い込んでたんです。
で、たまたま写真が好きで見ていたホームページの人が
デジカメを使ってる、っていうのを知って
すぐその人と同じデジカメを買ったんです。
     
ふむふむ   なるほどねー。
     
も り   それからデジタルのほうに移っていったんです。
その前に写真を撮ってなかった時期があったんですよ。
それは中判カメラに変えてからなんですけど
フィルムが10枚で何百円して、
現像すると何千円ってかかるから。
     
ふむふむ   高いですね。
     
も り   しかもお金用意して、よし今日はフィルム入れたぞー、
っていっても10枚でしょ(笑)
     
ふむふむ   そうですよね。
     
も り   10枚って!って思うと撮れなくなっちゃってたんです。
だからデジカメに変わったとたんに、
これはいける!って思いましたよ。
だからデジタルも大好きなんです。
インターネットも撮るばかりで見せる場所のなかった自分を
あたたかく迎えてくれたようなイメージがあるので
大好きなんです。
アナログ志向は全くないんですよ。
逆にフィルムで撮ってる人がいると
「デジタルも良いよ」って、勧めたくなる(笑)
でもフィルムの粒子の良さとか、
そこを愛している人はもう
フィルムを使うしかないですけどね。
     
ふむふむ   あ、そういう粒子のことでいうと
フィルムのほうがいいんですか?
     
も り   そうですね。フィルムのほうがいいです。
ただ、僕は撮る時に「これ動画ですか!?」ってくらいの
連写して撮るんですよ。
だからフィルムではそれに耐えれるカメラは
ないですからね。
というか経済力が。

ただ画質から言うとフィルムのほうが
やっぱりいいなと思います。
だから今のダカフェの写真よりも
フィルムを使ってた頃のダカフェの写真のほうがいいな、
っていう人がいるっていうのはわかるんですよね。
だからフィルムの粒子感をソフトウェアとかで
完全に再現できるんだったらやりたいですよ。

     
ふむふむ   なるほどねー。
     
も り   でもやっぱり難しいみたいです。
そういうソフトがあって使ってみても、
やっぱり全然フィルムとは違うしね。
基本的にデジタルで残ってる情報自体に
フィルムでは残ってるはずの情報が
すでにないんだと思います。
だから粒子を足したから
フィルムっぽくなるかって言ったら
そうじゃないんですよ。
だから僕の場合はフィルムっぽさは追わずに
もう少し違う需要を探して、その需要に合うように
持っていきたいですね。
     
ふむふむ   デジタルの中にできるだけ
フィルムっぽさを出したいとは思いますか?
     
も り   んー、デジタルに替えたばっかりの頃は
フィルムを撮ってた自分の写真に
どうやって近づけるかと思って
撮った写真をいろいろ加工したりとかしたんです。
だからダカフェ日記のはじめの頃は
ちょっと粒子がわざと粗くなっていたりするんです。
ただ、それを今はやめちゃいました。
要はフィルムの質感のほうが好きなことは好きなんだけど、
逆にフィルムでは撮れない世界のほうが
自分にとっては楽しかった感じ。
     
ふむふむ   具体的にはどういうところが?
     
も り   例えば、もったいないと思って
フィルムを使わなかったところでも撮ったりとか。
あとは15〜6枚連写する中から1枚選んでいく楽しさとかは、
アナログの時はわかんなかったですからね。
そっちのほうがおもしろいなって思うんです。
     
    第4回 「ケーブルを触りたい」につづく
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