ふむふむ   森さんはふだん
デザインのお仕事もされていますけど、
今回の写真集は葉田さんが
担当されてるんですよね?
     
さかい   もちろん森さんがデザイナーなので、
森さんにデザインも担当してもらうのも
いいかな、って当初は思ってはいたんです。
だけど九州と東京の
距離の問題とかもやはりあったし、
あとは、第三者の目線で、
誰か他の方にやってもらった方が
いいのかもしれないな、って思ったんです。
     
ふむふむ   それはどうしてですか?
     
さかい   森さんと僕だけの作業で
完結してしまうと
自己満足度の強いものに
なってしまうかもしれないな、
って思ったんです。
それで森さんに
そのことを話したんですけど、
そうしたら森さんもしぶしぶと(笑)
     
ふむふむ   しぶしぶだったんだ(笑)
     
も り   そんなことないよ(笑)
     
さかい   でもそのへんは僕も
いちばん気にしてたんです。
森さんも自分でやりたいだろうし。
     
ふむふむ   実際のところ森さんは
ちょっと自分でやりたかったんですか?
     
も り   いやいや、
あんまりやりたくなかったんですよ。
     
ふむふむ   あ、そうなんだ。
     
も り   僕も酒井さんの意見と同じ意見で、
おっさん2人でやったらまずいかな、って
思ってました。
     
ふむふむ   (笑)
     
も り   僕も酒井さんもこどもがいるので
完全にお父さん目線に
なっちゃうじゃないですか。
     
ふむふむ   あー、なるほど。
     
も り   ダカフェ日記は
こどもがいる人だけじゃなくって、
独身の人や、
これからこどもが生まれる人、
みんなに向けて見てもらいたいので、
葉田さんに女の人の目線で
見てもらえるのは
うれしかったんです。
…なんて言いつつも、
僕の目は笑ってませんでしたけど(笑)
     
ふむふむ   葉田さんは
森さんがデザイナーということで、
ふだんの仕事とちょっと違う感じも
あったんじゃないですか?
     
は だ   そうですね、違いますね。
ダカフェ日記のサイトは
以前から知っていて、
森さんが
デザインの上手な方だっていうことは
わかっていたんです。
     
ふむふむ   あ、既にご存知だったんですね。
     
は だ   そうなんです。
それから酒井さんに
広松木工さんのカタログ
見せていただいて、
それもすごくきれいな
デザインだったんですよ。
だからデザインが上手な方の本、
ということで
正直やりづらいなあ、
って思いましたね(笑)
     
も り   今、いいこと言ったね、
すごくいいこと言った。
     
  (デザインが上手だと認められて満足な森さん)
     
さかい   さらにダカフェ日記を
そのまんま本にしようとすると、
正直なとこ、
あんまりデザインが
入る余地がないんですよね、
もともとシンプルなので。
だからこの本のデザインを
受けてくれるデザイナーが
見つかるかどうか
心配もあったんです。
     
ふむふむ   そうだったんですね。
     
さかい   で、書店を回って、
いろいろ本のデザインを見て、
ピン!とくるデザイナーを
探してたんです。
そこで、シンプルかつ、
なにかそこに余白の美を感じるような、
スッと置いてるだけのようなんだけど、
雰囲気が出ている、
そんなデザインをしているのが
葉田さんだったんです。
     
ふむふむ   わかりますねえ、それ。
     
さかい   それですぐに
葉田さんのサイトを見たんですけど、
これは森さんが求めているような要素を
持った人に違いない、と、
勝手に僕の中で盛り上がって、
「もう葉田さんしかいない」
って決めてましたね。
     
ふむふむ   おお、即決ですね。
     
も り   ちなみに僕がそれを聞いたのは
もう葉田さんに
OKをもらってからだったんですよ。
     
ふむふむ   え!森さんがそのことを
知らなかったんですか?
     
さかい   そう、ぜんぜん森さんに
相談しなかったんです(笑)
     
も り   そうそう。
葉田さんに決めました、っていう
事後報告だけで(笑)
それで葉田さんのサイトを
まず見させてもらって、
「うわ、ちっちゃ」って思いました。
     
  ※葉田さんのサイト「豆庭」。
     
ふむふむ   (笑)
     
も り   そこで葉田さんが
今までデザインした本の
デザインを見て、
「僕が書店へ行って選んでも、
 この人を選んだと思います」って、
酒井さんにメールを打ちましたよね?
     
さかい   「僕に足りない部分を埋めてくれそうな人です」
って書いてましたね。
     
も り   書いた、書いたね。
     
さかい   「もう、この人以外考えられません。」って、
珍しく感情のこもったメールが(笑)
     
も り   すごく珍しくね(笑)
ふだんメールの返事すらしない男が。
     
さかい   いつもちょっとひねくれた言い方の
メールが返ってくるのに、
あまりにも素直なメールだったので、
一応電話して
「森さん、これ、本心なのでしょうか?」
って確認しましたよ(笑)
     
全 員   あはは(笑)
     
第3回 「布張り」につづく