むふむふ   スケッチブックの裏表紙には
いろんなお話がついていますよね。
     
   
こんなかわいいイラストも。
     
ひ び   そうですね。
スケッチブックの種類によって
内容は違うんですが、
岩崎ちひろさんや
伊丹十三さんなんかの
いろいろな方たちの絵や詩を
いれているんですよ。
     
   
伊丹十三さんの詩。
     
むふむふ   すごい。みなさん有名な方ばかりですね。
     
ひ び   水森亜土ちゃんなんかも
描いてくれていますよ。
舞台が近くにあったので、
彼女は衣装を抱えたままお店に
買いに来てくれたりしてたんです(笑)
     
むふむふ   そうなんですか(笑)
さすが亜土ちゃん。
ちなみにスケッチブックは
どなたがデザインされたのですか?
     
   
棚には岩崎ちひろさんの写真が。
     
ひ び   これは先代と当時のスタッフ、
お客様もふくめてみなさんの
合作なんですよ。
だからこのデザインはもう
何十年も前から同じなんです。
     
むふむふ   ずうっと同じなんですか?
     
ひ び   はい。
その時によって
幅が短くなったりすることもあるし、
色も少しずつ変わったりしていますが
基本的には6色です。
     
むふむふ   例えば
スケッチブックの赤の色でも
ただの真っ赤ではなくて
微妙な色感がでていて
とても素敵だなあ、と思うんです。
     
ひ び   これがねえ、
ほんとうにつくるのが
大変なんですよ(笑)
     
むふむふ   きっとそうですよねー。
青なら真っ青、
グレーならいわゆるグレー、
という感じではない
はっきりした色ではないですもんね。
     
ひ び   ほんとうに印刷屋さんが
苦労されてつくってるんです。
     
むふむふ   大量の商品を思った色の通りに
するのってきっと大変ですよね。
     
   
     
ひ び   それで
コンピューターが出てきたときに、
今まで難しかった色の調整が
簡単にできるようになる
と言われていたんです。
     
むふむふ   はいはい。
     
ひ び   ああ、便利なものができたと
その時思ったんですが
実際にコンピューターで出してきた色では
きれいにあがらなかった。
それに印刷するときの
技術というのもおいつかないんですね。
     
むふむふ   というと?
     
ひ び   印刷工の人が自分の手でインクをつくって
色をだしていったものっていうのは
機械にしっかりのるんだけれども、
スケッチブックのボール紙の
厚さなんかが違うから
結局思った色がちっともでないんですね。
     
   
     
むふむふ   デジタルでは融通が
きかなかったんですね。
     
ひ び   いろんな赤があるなかでも、
この微妙な赤がでてこないんですよ。
     
むふむふ   では今は?
     
ひ び   やっぱり月光荘としての
色のインクをつくってもらって
ほんとのアナログの世界でつくってますよ。
     
むふむふ   すごいですねー。大変だ。
     
ひ び   お店にはいってきたときに、
まずこのスケッチブックの色たちが
ふっと目に入ってくると思うんですが、
実はこの色をだすっていうのは
ほんとうに大変なんですよ。
     
     
    第4回につづく
【これまでのインタビュー】
2007年2月6日 第1回 宣伝と広告はしない
2007年2月7日 第2回 生活のなかに色を
2007年2月8日 第3回 月光荘のスケッチブック