むふむふ   お店以外にも
スタッフさんは
いらっしゃるんですか?
     
ひ び   一人は絵の具の工場に、
もう一人はイーゼルなどを
組み立てる工場に
スケッチブックの工場にも
一人行っていますね。
     
むふむふ   そのスタッフさんは
商品の企画をされているんですか?
     
ひ び   いえ、企画じゃなくて作っているんです。
手作りで製造しに行っているんですよ。
     
むふむふ   ええー!そうなんですか。
職人さんなんですねー。
     
ひ び   もちろん親方さんがいて
順番に技術を伝えて
もらっているんですが、
一人で徐々に身につけていく
スタッフもいますよ。
     
   
     
むふむふ   じゃあ、商品はほんとの
オリジナルなんですね。
     
ひ び   そうなんですよ。
オリジナルといえば
月光荘の画室のひとつは
スタッフが木材を
用意して床を貼ったんですよ。
     
むふむふ   すごいですねー。
みなさん物作りが好きなんですね。
     
ひ び   もともと物作りが
好きなんだと思うんですが、
逆に自分の好きなことを
仕事から教えてもらうっていう
こともあると思うんです。
     
むふむふ   ああ、ありますよね。
作業をしていてふと、
この仕事自分に向いてるなって
気付くことってありますもの。
     
ひ び   でも、よく
この仕事は自分には合わない
って言う人がいますけれど、
自分に合う仕事なんて
この世界中皆無ですよ。
     
むふむふ   あらら、皆無とまで(驚)
     
   
     
ひ び   自分がその仕事をどこまで
こなしていってやれるかというのが
問われているのであって
自分に合う仕事を探していたら
一生かかっても見つからないですよ。
     
むふむふ   自分が仕事を選ぶのではないんですね。
     
ひ び   一生懸命やっているところに
答えがでるんだと思います。
     
むふむふ   そうか、そう考えるんですね。
月光荘さんで働けば
自分を磨けそうな気がします(笑)
     
ひ び   人間の器っていうのは
刺激を与えて丹念すれば
どこまでも大きくなるものだから
それが醍醐味だし、
周りで見てるものにとっても
それは喜びですから。
     
むふむふ   ほんと日比さんは
人を大切にされていますね。
     
ひ び   でもね、
うちはスタッフ採用の
面接は厳しいんですよ。
だから話しているうちに
覚悟のできている人と
できていない人の差というのが
わかってくるんですね。
     
むふむふ   はい。
     
ひ び   そうやって迷いがある人なんかは、
面接をしているのか
その人の人生相談をしているのか
みたいなことになってくるぐらいで(笑)
     
むふむふ   そんなに話し込まれるんですか(笑)
     
ひ び   なぜそうなるかって言うと
うちで働いて頂くからには
私はその人を責任をもって預かるって
ことを感じるからなんです。
     
むふむふ   そこまで責任を感じるのは
なぜなんですか?
     
ひ び   自己実現っていうものは
仕事を通してしかできないと
思っているんです。

男の子でも女の子でも
やっぱり人生最後には
華を咲かせてもらわないといけない。
それも大輪の。

だからここで一緒に働いて、
叱られながらでも精一杯やったなー、と
思ってもらえないと
もったいないじゃないですか。

     
むふむふ   商品に対する想いもそうですが
人に対する想いもすごいですね。
     
   
     
ひ び   たとえば組織と取引をしますよね。
どんなに大きい組織と
商売を始めるにしても
その担当者、
結局はその人と私なんですよね。
     
むふむふ   その人と繋がることができないと
気持ちよく仕事ができない、と?
     
ひ び   そうなんです。
気持ちよくお互いにプラスの面を
持ちながら続けていくには
もうほんとに人と人だけなんですよ。

どんなにその人の上に
係長がいても部長がいても
最前線にいる人とどれだけ通じ合えるか、
そこがとっても大切なんです。

     
     
    第8回につづく
【これまでのインタビュー】
2007年2月6日 第1回 宣伝と広告はしない
2007年2月7日 第2回 生活のなかに色を
2007年2月8日 第3回 月光荘のスケッチブック
2007年2月9日 第4回 子供にほんものを
2007年2月13日 第5回 一期一会
2007年2月14日 第6回 お客様と月光荘
2007年2月15日 第7回 人を大切に