むふむふ   実は月光荘さんに
インタビューしようと
思ったきっかけは
個人的におけいこバッグ
スケッチブックを
愛用していたからなんです。
     
ひ び   そうでしたか。
ありがとうございます。
     
むふむふ   それと、以前インタビューした
絵はんこ作家のカキノジンさん
月光荘さんで教室を開かれたことが
あったというのを知ったのも
きっかけのひとつなんです。
     
ひ び   そうなんですか!
     
むふむふ   はい。
むふむふとカキノさんとの関係が
こういうかたちで繋がっていくとは
思っていなかったので
自分でも驚いているんです。
     
ひ び   月光荘は年に一度だけ
ムーンライト展」という
企画展を開いていて、
そこにカキノさんが出品されたのが
月光荘との繋がりのはじまりなんですよ。
     
むふむふ   そうだったんですね。
(スタッフさんのなかには
カキノさんの「はんこ部員」の
方もいらっしゃるよう)
     
   
     
ひ び   その「ムーンライト展」では、
特に優秀な作品に
「月光荘賞」を用意していて、
それは受賞作家さんへ
”月光荘画室での1週間の展示”を
無料でプレゼントするものなのです。
     
むふむふ   へえー。すごいなあ。
1週間も使わせてもらえるんですか?
     
ひ び   そうなんです。
それから実は今、
新しいギャラリーを
つくっているんですよ。
     
むふむふ   それは楽しみですね!
     
ひ び   今ほんとに喜んでいただけるような
感性と条件で画室をつくっていますので、
ぜひみなさんに見て頂きたいと思っています。
(先日ついに「画室こんぱる」が完成したそうです!)
     
むふむふ   画室はひとつだけではないんですね。
     
ひ び   はい。4カ所で展開しております。
     
むふむふ   銀座で4カ所も!多いですねー。
     
   
     
ひ び   作品は発表してこそだと思うんです。
もちろん展示すれば、
その人の耳にここち良い言葉だけではない。
嬉しい言葉もあるとおもうんですが、
すべてその人にとっての
栄養になるんですよね。
     
むふむふ   たくさんの人に
自分の作品を見てもらうことは
なかなか勇気のいること
かもしれませんが
発表しないことには
評価もできないし….
     
ひ び   人の目に触れさせてこそ完成だと思うんです。
     
むふむふ   はい。
     
ひ び   絵を描いて
「これじゃあ恥ずかしい、
もうちょっと褒められるようになってから」とか
「これならいいや、
みんな褒めてくれれるだろう」と
いうような人の目を気にした
絵には全然勢いがないと思うんです。
     
むふむふ   きっと、控えめすぎたり、
まとまりすぎていたりするんですね。
     
ひ び   はい。
「恥ずかしいんだけど、
楽しくて楽しくて
しょうがなくて描いたような絵」が
その人の裸のものが反映されているから
見る者は感動を覚えるんですよ。
     
むふむふ   それは未完成だったり、
荒削りだからこそ
見る側にとって
考える余地があるから
素晴らしいんでしょうか?
     
ひ び   余地というわけではなくて、
稚拙でも完成度がなくてもいいんですよ。
その人のてらいがないものがでてるとき
初めて人間は感動するんだと思うんですよ。
     
むふむふ   人の心をつかむ作品って
ときには生々しかったりして
心をのぞいているような
気持ちになったりします。
     
ひ び   そうなんです。
その人の今が
わかってこない作品というのは
きっとその人が隠しちゃってるんですよ。
     
むふむふ   なるほど。
     
ひ び   だから、
作者が心を見せてくれると
作品に動きがうまれれるんですよ。
ああ、この人は去年はこうだったけれど、
今はこうなんだな、というのが
見る人に伝わるんですね。
     
むふむふ   日比さんは
そういう気持ちがあって
作品の発表の場として
画室をひらいているんですね。
     
ひ び   はい。
月光荘の画室は
ほんとに銀座一って 言ってもいいくらいの
安いギャラリーなんですよ(笑)
(使用料など、画室のご案内はこちら
     
   
     
むふむふ   それだけ手頃な価格で
使用できるところは
東京でなくてもなかなかないですよね。
ましてや銀座となれば….
     
ひ び   そうなんです。
だから「画室1」なんかは
オープン前から決められる
作家さんもいらして、
もう来年も個展の予約で
いっぱいなんですよ。
     
むふむふ   来年もずっとですか!?
     
ひ び   そうなんです。
画室2」は、
数年先まで毎週入ってますよ。
     
むふむふ   こうやって銀座で手頃に作品を
発表できる場があるというのは
きっとアーティストにとって
嬉しいことでしょうね。
     
   
画室1の可動ガラス壁は、移転前のお店のガラス扉を使っているそう。
     
ひ び   なかにはすごい方がいらっしゃって、
90歳をすぎたおじいさまなんですが、
94歳で個展をされた後、また2年先に
予約を入れられたりするんですよ!
     
むふむふ   90歳をすぎたおじいちゃんがですか!?
     
ひ び   それだけのエネルギーを
持っておられる方もいらして
一緒にやっていると、
お互いに頑張りましょう!
って思うんですよね。
     
むふむふ   ほんとそうですね(笑)
     
     
    第9回につづく
【これまでのインタビュー】
2007年2月6日 第1回 宣伝と広告はしない
2007年2月7日 第2回 生活のなかに色を
2007年2月8日 第3回 月光荘のスケッチブック
2007年2月9日 第4回 子供にほんものを
2007年2月13日 第5回 一期一会
2007年2月14日 第6回 お客様と月光荘
2007年2月15日 第7回 人を大切に
2007年2月16日 第8回 銀座一安いギャラリー