聞き手:ふむふむの森 
むふむふ   HARCOさんにとって道具、
音楽だから楽器、になると思うんですけど、
思い入れのあるものってありますか?
     
HARCO   そうですね、
鍵盤だとウーリッツァーって楽器ですね。
いわゆるエレクトリックピアノなんですけど、
アメリカで普及した楽器で、
最近でもブラックミュージックでよく使われてるんです。
ウーリッツァーの音色を再現しようとした音源ソフトも
たくさんあるんですけど、
本物の音を完全には再現できないんですよ。
     
むふむふ   本物にしか出せない音があるんですね。
     
HARCO   最近までライブで使ってたんですけど、
壊れやすいんで今はライブでは使わずに、
大事にしてます。
     
   
     
むふむふ   先ほど話に出てきたムーグは?
     
HARCO   ムーグは壊れすぎるんで大事にしようがなくって。
     
むふむふ   そんなに壊れるんですか?
     
HARCO   うちのは1日1回は壊れます。
     
むふむふ   え!?
     
HARCO   電源入れてから1時間経たないと
チューニングが安定しなくて使えないし。
     
むふむふ   大変なんですねえ。
それでも気に入って使ってるっていうのは
やっぱりムーグにしか出せない音があるからですか?
     
HARCO   うん、そうですね。
     
むふむふ   そういう楽器は愛着がわきますね。
     
   
     
HARCO   あと、愛用の道具といえば、
Macintoshとかのパソコン関係ですね。
HARCOをはじめた時からずっと使ってるので。
     
むふむふ   けっこう頻繁に使ってるんですか?
     
HARCO   そうなんです。
実は僕は音のプログラミングとかも
ちゃんと自分でやってるんですよ。
     
むふむふ   あ、そうだったんですね。
人に任せることもできる部分ですよね。
     
HARCO   わりとそういうのも好きなんです。
外からはなかなか見えない部分ですけどね。
     
むふむふ   HARCOさんはひとりだから各楽器のパートを
全部つくったり、歌詞を書いたり、
いろいろしなきゃいけないですよね?
     
HARCO   そうですね。
     
むふむふ   そうなってくると各作業の配分って
むずかしいと思うんですけど、
コツなんてあるんですか?
     
HARCO   もう自分の使える時間は
全部捧げるしかないですよね。
アルバムをつくる時なんかはもう、
それだけに集中します。
だからここ何年かは遊んでないんですよねえ。
     
むふむふ   長期休暇みたいなのもないんですか?
     
HARCO   ないんですよ。
遊びたいんですけどねえ。
最近悩んでるのが、“働きすぎ”なんですよ。
世間でもよく過労死とか、
ホワイトカラーエグゼンプションで
残業代が出ないとか、言われてるじゃないですか。
     
むふむふ   ええ、増えてるんでしょうね。
     
HARCO   自分もそういうひとりなんだな、って気付いて。
     
むふむふ   あー、それは悩みですよね。
     
HARCO   ずーっと働いてる感じがあるんです。
そろそろ分配しないとなあ、って
思ってるんですけどね。
     
むふむふ   なかなか難しい問題ですよね。
それはHARCOさんにとって
今後の課題になりますね。
     
HARCO   そうなんですよ。
     
    第15回「普遍的な声」につづく
     
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