ふむふむ 僕はHARCOさんの
『国境のジェントルマン』がすごく好きなんですけど、
この『神様の両手』には
共通する部分があるような気がしていて。
   
HARCO そう、そのとおりです。
『国境のジェントルマン』は
北朝鮮の脱北者を手助けしなかった人のことを
題材にした曲だったんですけど、
それ以外にもいろんな意味をまぶしたので、
いろいろな意味で捉えられるんです。
でも、言いたいことは戦争に対して
自分達の手も届かないな、っていうことだったので、
『神様の両手』ではみんなにわかってもらいたいな、と、
思ってつくったんです。
   
ふむふむ ここで言う神様の両手、っていうのは
結局、自分たちの両手に辿り付くんじゃないか、
というのがHARCOさんの考えなんですよね?
   
HARCO そうそう。
インターネットで戦争の情報を見ているだけじゃ
何も世界は変わらない。
   
ふむふむ 動き出さないといけないんですよね。
最近のHARCOさんの活動は、
ツアーでいろんな地方を回ったり、
曲のメッセージ性だったり、
お話される内容もそうなんですけど、
社会的な問題に対して
気になる部分が大きくなってきているように
感じるんです。
   
HARCO そうですね。
でも、こういう活動をすることによって
不安な部分もあるんですよ。
「つかみどころのない感じが好きだったのに」っていう
意見も絶対にあると思うんです。
   
ふむふむ ああ、そういう部分も
あるのかもしれないですね。
   
HARCO 政治的な歌は日本では極端に少ないですからね。
   
ふむふむ そっか。
不安な気持ちもなんとなくわかりますよ。
インターネットの世界でも
ブログの炎上なんかも多いですし。
   
HARCO 匿名性をつかって、中傷することが多くて、
その中でいちばん多い言葉が
「許せない」という言葉らしいんですよ。
もう、みんななぜか判断役になってて。
   
ふむふむ ああ。
それこそ神様なんですよね。
視点が神様。
   
HARCO そうそう。
みんなパソコンの前で
「許す」「許さない」の判断を下していて。
そういう時代なんですよね。
   
ふむふむ でも、みんな手を動かさなきゃいけないのは
わかってると思うんですけど、
どう動かしていいのか
わからないんじゃないかとも思うんです。
   
HARCO 僕もエコロジーに関しては
両手を動かせてると思うんですけど、
戦争に対しては、もしかしたら、
ちゃんと両手を使えてないのかもしれない。
     
    song.8 『夏のヒーロー』へつづく
     
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