か い   いろんな友達ができはじめたんですけど、
京都の音楽イベントに通うようになって、
京都の友達ができはじめたんです。
それもあって、
大阪よりも京都で過ごす時間が増えてきたんです。
     
ふむふむ   あ、そうなんですね。
     
か い   それだけではないけれど、
そんな理由もあって京都に引っ越したんです。
京都で、イベントをやってる友達や、
レーベルをやってる友達がいて、
京都に行けば自分が好きなことが、
形になるような気がしたんです。
そこでロル(当時はロルロルという名前だった)
というブランドをはじめたんです。
     
ふむふむ   あ、じゃあ京都ではじまったんですね。
ロルの活動はどんな感じだったんですか?
     
か い   私は音楽はできないし、
じゃあ何をやろう?って考えていたんですけど、
雑貨をつくろうと思ったんです。
     
ふむふむ   うんうん。
     
か い   まずはロルの第一弾として、
マッチをつくろう、って思いついたんですよ。
     
ふむふむ   マッチですか。
     
か い   そう。
でもつくりかたがわからないんですよ。
     
ふむふむ   そうですよね、マッチのつくりかたは
わからないですよ。
     
か い   その頃はまだインターネットも
発達してなかったから、
タウンページで調べましたね。
     
ふむふむ   マッチ屋さん?
     
か い   はい。
京都のマッチ屋さん(笑)
     
ふむふむ   タウンページ、大活躍だなあ。
     
か い   マッチはどうやってつくったらいいのか、
聞きに行っていいですか?ってお願いして、
つくりかたを教えてもらいに行ったんです。
でもマッチってただでもらえて当然という
価値観がありますよね?
     
ふむふむ   はいはい、そうですよね。
     
か い   マッチ屋さんも、
喫茶店やホテルでただで配ってるものを、
急に若い人が来て、それを売りたい、と言われて
状況がよくわからなかったみたいでしたけど。
     
ふむふむ   ああ(笑)
それはそうかもしれないですね。
ちなみにどうしてマッチだったんですか?
     
か い   友達と六曜社地下店でお茶をしてる時に、
「少女は煙草を吸うためにマッチを擦るのではなく
 マッチを擦るために煙草を吸う」
っていう言葉を思いついたんです。
     
     
ふむふむ   えっと、それはマッチをつくる話を
していたんですか?
     
か い   いや、そうではなくて、
マッチをつくることよりも先に
その言葉が出てきたんです。
「こんな意味の言葉が
 フランス語で書かれた雑貨が
 あったらすてきじゃない?」って。
その頃は音楽も映画も文学もファッションも、
かなりフランスかぶれしてたんです(笑)
     
ふむふむ   おしゃれでエスプリな感じですね(笑)
     
か い   ゴダールの映画を観たりだとか、
ゲンズブールとかにすごいかぶれてたので、
そういう発想からその言葉を
友達と一緒に思いついたんですよ。
それで、
「こんな言葉が書いてあるマッチがあったら
 すてきだと思わない?」って。
そういう女同士の盛り上がりで。
     
ふむふむ   いいですね。
     
か い   それに当時はカフェや雑貨を
やってみたいと思っている女の子が
多かったんです。
たぶん多くのオリーブ少女は
そんなふうに思ったことがあるんじゃないかな。
     
ふむふむ   わかりますねえ、それ。
     
か い   わたしもその中のひとりだったんです。
でも、みんな「いつかお店をしたいね」と
言っているけれど、
実行に移そうとする友達はあまりいなかったですね。
同じ感覚の友達を誘ってみたこともあったれど、
賛同してもらうことはなくて。
だから自分で動いてつくってしまいました。
それを恵文社とかZESTとか、
コンテンツレーベルカフェに置いてもらったんです。
     
ふむふむ   あ、コンテンツレーベルカフェにも!
     
か い   マッチをつくって、
いちばん最初に置いてくれたお店が、
コンテンツレーベルカフェなんですよ。
     
ふむふむ   おお!すごい。
     
か い   「こんなのをつくったんですけど・・・」って言ったら、
オーナーの奥山さんが
「置いてみます?」
って、言ってくれて。
その後に恵文社にも置いてもらって、
だからコンテンルレーベルカフェさんと恵文社さんは、
今でも心から感謝してるんですよ。
     
第四回 「Tricoroll Booksと祇園の料亭」につづく
     
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