ふむふむ   甲斐さんは京都と東京に
こどものころから憧れていて、
実際に住みましたよね。
     
か い   そうですね。
     
ふむふむ   それぞれの魅力ってどんなところですか?
     
か い   乙女の京都」でも、「乙女の東京」でも、
私は基本的には新しいお店を載せていなくて、
老舗と呼ばれるお店を選んで紹介しています。
そういう意味でも、日本の中では、
京都や東京、
それから大阪や金沢あたりは、
歴史があって文化が栄え、
老舗が残っているから、
紹介するのにふさわしい街なんです。
京都も東京も実際に住んで、
共通して感じたことは、
"知り尽くすことができない"と
ことですね。
常に新しい発見があって、
網羅し尽くせないところこそ
魅力なんだな、って思うんです。
     
ふむふむ   やっぱりそういう老舗の数が多いですもんね。
     
か い   そうですね。
数的なことももちろんなんですけど、
京都なんかは季節ごとに
違う魅力があったりするんですよ。
     
ふむふむ   あ、そうですね。
住んでいるときにいろいろ発見してたんですね。
     
か い   そうですね。
2年しかすんでないんですけど、
10年住んでる友達に京都のことを
いろいろ教えてました(笑)
     
ふむふむ   わあ(笑)
     
か い   基本的にこどもの頃から
オタク気質というか、
好きになったら、とにかく徹底するんですよ。
     
ふむふむ   あー、そうなんですね。
そういう情報って、
どうやって集めてるんですか?
     
か い   私は海外よりも日本を旅するのが
好きなんですけれど。
その土地土地に行くと、
その地方の雑誌ってあるじゃないですか?
     
ふむふむ   地方の雑誌?
     
か い   そう。
関西でいうと
『Lマガジン』や『Meets(ミーツ)』。
まず書店に行って、
地方の雑誌を探して情報を得ます。
それからさらには、
駅やデパートに置かれている
無料で配布してるタウン誌のようなものも、
片っ端からもらいます。
     
ふむふむ   わりと無作為に?
     
か い   そうですね。
地方の無料誌には
写真の解像度が低くて、
いったいなにが写っているのか
分からないものも、
正直有るのですが(笑)
そこは勘で、店名や少しの情報をたよりに
「この店はおいしいに違いない」と
足を運んでみるんです。
     
ふむふむ   勘なんだ(笑)
     
か い   でも実際、いいお店に
巡り合えることが多いんですよ。
     
ふむふむ   じゃあまずは雑誌で資料集めなんですね。
     
か い   あとは地元のタクシーの運転手さんや、
駅やお店の人に聞いたりもしますね。
     
ふむふむ   行ってから調べる感じなんですね。
     
か い   そうなんです。
仕事でもなければ、
事前に調べたりは全然しないんですよ。
地元の観光協会にもよく行きますね。
そこで資料集めをして、あとはとにかく勘。
     
ふむふむ   なるほどなあ。
     
か い   お菓子の本をつくった時も、
デパートの地下に行って、
隅から隅まで全店のパンフレットを
貰って歩いたこともありました。
     
ふむふむ   徹底してるなあ(笑)
     
ふむふむ   帰ってから落ち着いて検討するんですね。
     
か い   そうですね。
     
ふむふむ   メモをとったりもしてるんですか?
     
か い   メモは常にとります。
ちなみにお菓子のパンフレットは今も、
ダンボール箱いっぱいありますよ。
     
第八回 「乙女はオタクだ」につづく
     
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