ふむふむ   新しいアルバム『Towns And Streets』を
一足先に、聴かせていただいたのですが、
とてもポップな仕上がりですよね。
     
か じ   そうですね。
     
ふむふむ   ちょっとミニスカートを彷彿させるような。
(『ミニスカート』・・・カジさんの1stアルバム)
     
か じ   うんうん。
     
ふむふむ   今回のアルバムをつくるにあたっての
意気込みは、どんな感じだったんですか?
     
か じ   ちょうど『ミニスカート』(1997年発売)
つくったときは、
曇り空のないような、本当に、
サンシャインポップ!みたいな
アルバムをつくりたいと思ったんです。
     
ふむふむ   あのアルバムは、まさに、
サンシャインポップでしたよねー。
     
か じ   影とか、曇りとか、そういうのは、
全くないものを作ろうと思ってたんです。
     
ふむふむ   そうなんですね。
     
か じ   だからそういう意味でいうと、
その後のアルバムからは、
もちろんポップなアルバムを作ろうと
思っているんですけれども、
アルバム1枚まるまるそういう気持ちには
なかなかならなかったっていうか。
それは影の部分があってこそおもしろかったりとか、
っていうのもあるし、
精神的にもいろんな時がある訳で、
ただただサンシャインポップを作れば、って、
気分ではなかったのかもしれないですね。
まあそういう大げさなものではないんですけど(笑)
     
ふむふむ   (笑)なんとなくそういう気分だったということで?
     
か じ   生きてるとやっぱりそういうことって、
ありますよね。
シンガーソングライターって、
やっぱりそういうのが表れるじゃないですか。
     
     
ふむふむ   そうですよね。
     
か じ   そういう精神的なところに左右されないで、
ビジネス的な部分でいうと、常にサンシャインポップを
つくらなきゃいけないのかもしれないんですけど、
なかなかそうもいかなかったりするんですよ(笑)
     
ふむふむ   (笑)
     
か じ   前回のアルバム『NEW PRETTY』は本当に、
UKロックというか。
ずっと好きだったし、しかも住んでもいたので、
そういう環境のなかで、
UKにこだわろうと思ってつくったんです。
ちょっとUK特有のダークな部分っていうか。
     
ふむふむ   ダークな部分ですか。
     
か じ   イギリスはやっぱりちょっと暗いのが似合うんですよ。
     
ふむふむ   なるほどなあ。
     
か じ   だからそういうUKっぽいものは
前回しっかりつくっちゃったので、
今回はもうとにかくサンシャインに戻ろうというか(笑)
     
ふむふむ   おお(笑)
     
か じ   別にミニスカートみたいなのを
つくろうと思ったわけじゃないんですけど、
ただできるだけサンシャインポップみたいなのを
つくりたいなぁって思いましたね。
     
ふむふむ   先ほど精神的な面とリンクする、と、
おっしゃってましたよね?
     
か じ   そうですね。
     
ふむふむ   ということを今回、カジさんの中で、
弾けるような気持ちがあったんですね?
     
か じ   そうですねぇ。
ミニスカートの10周年記念盤を間に挟んでる、
ってのも多少あると思うんですけれども、
大きかったのは、
ロンドンにいて、いわゆるテムズビートと言われる
アーティスト達と出会って、
ライブをすごく観に行ったんですけれども、
その時の勢いが、自分にすごくフィットしたんですよ。
スウェディッシュポップにハマッた頃の
テンションにすごく近かったんです。
     
ふむふむ   そうなんだ。
     
か じ   それは音楽性ということじゃなくて、
わくわくするような気持ちっていうか。
     
ふむふむ   うんうん、いいですね。
     
Story.02 「テムズビート」につづく
     
   
【テムズビートの代表的なバンド】
ラリキン・ラブ(音が出ます)
ミステリー・ジェッツ(音が出ます)
ホロウェイズ
ジェイミー・ティー
ジャック・ペニャーテ
     
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