華雪さんの思う良い字、悪い字と言うのはありますか?

一見通り過ごしてしまいそうな字が好きだなと思います。自分が入 りすぎていないものですね。1つは飛沫(しぶき)なんですが、飛 沫がいっぱい散っている画面は、目にも華やかで存在感があると思 います。でも私は、飛沫がなくって白い画面の方が好きだなと思う んです。さっき話していたあまり饒舌でないものが好きと言う事と 繋がる事ですね。

目に留まらない物って言うのは今の華雪さんのテーマでもあったりするんですね

そうですね、作品がしゃべりすぎなくてもいいと思うんです。字を 書いてる自体でもう十分にしゃべっていると思いますし、字には意 味があって、形が決まっている。そういう物を書いているって言う 時点でメッセージになってしまうと思うんですね。極端にいうとス ローガンを書いてる風に「喝!」って書けば「喝!」って言う字に なってしまう(笑)私は大きな声で叫びたい訳ではないなと思って いるんです。もう少し、いつも話している声のトーンで書きたいな と思っています。

今まで続けて来れた理由の様なものはありますか?

字の事を考えるのが好きで、字に触れてたいと言う気持ちはありま す。読む事も好きなので、言葉に触れている事が凄く楽しいと言う 事が根幹にあると思います。それと、最初に教わった先生が別の方 だったらこれほど文字に興味を抱かなかったかも知れないとも思い ます。

子供の頃にやっていた事って、そのままの流れで行くと、自然と 辞めていくと言う事がままあると思うのですが、そうならなかったのは何か特別な事があったんでしょうか?

私は人だったと思います。その時に出会った人に励ましてもらった り、アドバイスをもらって、もっと出来るんじゃないかと思ったり しました。

第九回に続く

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