2006年10月25日更新
こうだ   それはね、
きっと仕事を知らないからなんですよ。
     
ふむふむ   あ、じっさいの中身をですね。
     
こうだ   そう。
僕らが就職するときって
大学の就職課とかで紙に書いてあるだけで
実際に何やるのかってわかんないですよね?

たとえばソーセージをつくります
って書いてあっても
ソーセージをどうやってつくるかわかんない。

つくってる現場を見れたら
これおもしろい!
ってなると思うんだよね。

     
ふむふむ   それはぜったいありますよね。
     
こうだ   就職活動するときに仕事が見えてない。

ぼくがちっちゃいころは
大工さんの仕事を見て、
カンナくず拾って遊んだりとか
釘を拾ったりだとかさ、
のこぎりひいてるのは大変なんだな
とかみてたの。

それで
おー、かっちょいーとか思うわけだよね。

魚屋さんだってさ、
今日は何入ってるの?って聞くと
この魚を○○用にしたらいいよ、
って教えてくれてさ、
三枚におろしてくれる前に
こうやって包丁を研いで、
おーかっちょいい!って。

     
ふむふむ   こどもは釘付けですよね(笑)
     
こうだ   そうそう。
それを見て
憧れたりするんだと思うんですよ。

今は隠しちゃうでしょ。
ものをつくる現場が
工場の中に入って、
お父さんの仕事は
全部ビルの中に入っちゃって
大工さんの仕事だってみんなさ、
テントみたいなのを貼っちゃって
見えないんですよ。

これじゃあ
やらないよみんな。
だからちょっとテレビで何か見たときに
かっこいいなあって思うんだよね。
これだ!って思うんですよ。
大学生や高校生の子でもね。

     
ふむふむ   なるほどね。
     
こうだ   だからもっと仕事を
見せなきゃいけないなって思って。

ぼくが職業を選んだときでも狭いもんね。
いろんな会社があったはずなのに。

ぼくはかばん屋さんですから
かばんの実演販売ですよ。
そういうのができたらね、
おもしろいですよね。

     
ふむふむ   見てみたいですねー。
     
こうだ   うちのお客さんの中には
こどもを連れた
若いお母さんもよく来るんですけど、
そうするとね、
こどもたちがミシンに釘付け(笑)
     
ふむふむ   ぜったいそうなりますよね(笑)
     
こうだ   ちょっと動かしただけでも
わぁ〜ってね(笑)
かっこいいっていうわけ、
見ないとわからないんだよ。
     
ふむふむ   もともと備わってる好奇心でしょうねー。
     
こうだ   こどもたちってそうですよね。
そういうことを刷り込んであげとかないと
つまんない社会になっちゃうじゃないですか。
     
ふむふむ   それはかばん屋さんの
売り上げのためというより
日本の社会のために
って言う感じに聞こえますねえ。
     
こうだ   そういう風に考えるとねー。
だけどほかにやってる人がいないから
独占って言うのはねー(笑)
     
ふむふむ   売り上げもねらって(笑)
     
こうだ   もちろんもちろん(笑)
     
    第10回につづく
【これまでのインタビュー】
2006年10月13日 第1回 「月サンのかばん屋」
2006年10月16日 第2回 「100個つくって1個残れば」
2006年10月17日 第3回 「かばん屋さんになるきっかけ」
2006年10月18日 第4回 「職人じゃなくてお店がやりたい」
2006年10月19日 第5回 「基本はタウンページで」
2006年10月20日 第6回 「LLビーンは永遠ですよ」
2006年10月23日 第7回 「帆布であるワケ」
2006年10月24日 第8回 「かばんの実演販売」
2006年10月25日 第9回 「仕事を見せなきゃつまらない」
【KO'DA-STYLEのかばんについて】
こうださんのかばんのなかには、一点ものの商品や手づくりのためご注文からお渡しまでお日にちをいただく商品もあります。KO'DA-STYLEのホームページに詳しい商品情報が掲載されていますのでぜひご覧ください。

KO'DA-STYLEのホームページ
http://koda-style.net/


こうださんへの熱い想いなども送ってみてはいかがでしょうか?