2006年10月27日更新
ふむふむ   こうださん、
沖縄にも行きたいらしいですね。
     
こうだ   ハワイはもちろんだけど、
沖縄もすごくいいとこだから
住んでみたいですね。
     
ふむふむ   実際にわりと身軽に
行けちゃったりするんですか?
     
こうだ   まあ、ひとりでやってるからねー
新宿から葉山に引っ越してきて
最初は新宿のころのお客さんだけが
来るのかなーって思ってたの。

そしたら意外と
この周辺の人たちが来てくれるんですよ。

だから沖縄に行ったとしても
なんとか商売できるんじゃないかなー
とか思って。

     
ふむふむ   地元に根付くわけですね。
     
こうだ   根付き方だけだなーと思って。
そうやって考えたら
あんまり怖くないっていうか
いつでも行けちゃうかなーっていうのはありますよ。
     
ふむふむ   そうなんですね。
     
こうだ   うん、でもそれはね
ジャーナルスタンダードのあるバイヤーの方が
ぼくに言ってくれたんですよ。

こうださん、
いいものだけつくってたら
ぜったい大丈夫。
どこ行っても売れるから
いいものだけつくってください
ってね。

日本で売れてるものは
ヨーロッパでも売れてるし
ヨーロッパで悪くて売れてないものは
日本でも売れないんだって
ああ、なるほどなって
思いましたよ。

そうかもしれないって
きもちがあるから
平気かなって。

     
ふむふむ   ミシン3台と裁断場さえあれば
場所はどこへ移ってもいいんですね。
     
こうだ   そう。
でもミシン1台でもいいわけ。
1台で作れるものをつくればいいだけだから。
     
ふむふむ   わ、すごい
     
こうだ   よく独立したいっていう人たちが
うちに来たりするんだけど、
必ず話をするんです。

彼らはまず
できない理由をいっぱい
挙げていくんです。
家族がいる、お金がない、
スペースがないとかって。

だったらできることだけで
やってみればって思うんですよ。

ぼくと仲良くしてくださってる
パン屋さんがいるんですよ。

今はもう
きちんと中目黒で自分のお店を
持ってらっしゃるんだけど、
ぼくと出会ったころなんか
自転車の荷台だったからね、パンを売るの。

     
ふむふむ   自転車なんだ。
     
こうだ   アパートのオーブンでパンを焼いて、
自転車の荷台に積んで、
代官山へ行って売ったりとか。
あとはオフィスに行って
今日はこのパン焼いたんですけどどうですかって。
そっから始めたパン屋さんいるよ。
     
ふむふむ   すごーい
     
こうだ   彼は自分ができる範囲は
そこまでだからって、
そういうふうに
はじめたの。
お金もないしって。
     
ふむふむ   今の自分に何ができるかってところですよね。
     
こうだ   うん、彼はおいしいパンをつくったし
人柄もいいから
だんだんお金もたまってきたんだろうね。
で、中目黒に古い一軒家を見つけて
そこではじめてお店を出したんです。
     
ふむふむ   そのぶんうれしさも大きいだろうなあ。
     
こうだ   そのときはさすがに借金したって言ってたけどね。

だからできることをやれば
いいんじゃないかな。
みんなと同じでやらなくてもいいんだし
かばん屋はこういうスタイル
じゃなくちゃだめだって
決めちゃうことないしさ、

みんな最初から大きなことを
しようとするから
難しくなるんだよね。

     
ふむふむ   そうなのかもしれないですね。
     
こうだ   どんなやりかたでもいいんですよ、
あくまでも
インディーズでいなきゃダメなんだよね、
われわれは。
     
ふむふむ   重くひびくなあ、今のことばは。
     
    第12回につづく
【これまでのインタビュー】
2006年10月13日 第1回 「月サンのかばん屋」
2006年10月16日 第2回 「100個つくって1個残れば」
2006年10月17日 第3回 「かばん屋さんになるきっかけ」
2006年10月18日 第4回 「職人じゃなくてお店がやりたい」
2006年10月19日 第5回 「基本はタウンページで」
2006年10月20日 第6回 「LLビーンは永遠ですよ」
2006年10月23日 第7回 「帆布であるワケ」
2006年10月24日 第8回 「かばんの実演販売」
2006年10月25日 第9回 「仕事を見せなきゃつまらない」
2006年10月26日 第10回 「住むならハワイ!」
2006年10月27日 第11回 「あくまでインディーズでいなきゃ」
【KO'DA-STYLEのかばんについて】
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