2006年11月7日更新
ふむふむ   アイデアがひらめく瞬間は?
     
こうだ   それはもういろいろ。
その時によってね。
     
ふむふむ   考えようと思ってひらめくときもあります?
     
こうだ   それもありますね。
しぼりだすときもありますよ。
無理やり(笑)

でもほんとにいろんなパターンがあって
これなんかもうデザインに煮詰まっちゃって煮詰まっちゃって
どうしよう…今日はもう…
DVD観て寝よとか(笑)

で、ファインディング・ニモを観てたんだけど 
あれにね、ちょうちんあんこうが
出てくるシーンがありますよね?
あのちょうちんのとこが
ピロピロしててかわいいなーって観てたんですよ。
そしたらピロピロしてかわいいかばんが
できたんですよ(笑)

     
    ピロピロのかばん。
     
ふむふむ   すごいですね(笑)
     
こうだ   だからね、ファインディング・ニモを観なかったら
その形はできなかったんだよね。

っていうのもあるし

あとはボーダーのシリーズとかは
ぼくボーダーが好きなんです。
セントジェームスとかも大好きだから
でも帆布にボーダーってないんですよ。
プリントでね。
プリントで自分でつくるお金はないから
どうしようと思ったときに
最初はアクリル絵の具で全部塗ろうかなって
思ったんです。
それもかっこいいなって思ったんだけど
でも色落ちしてクレームになったら嫌だなあって思って。

     
ふむふむ   はい。
     
    ひらめいたこうださん。
     
こうだ   で、そこでパッチワークが目に入ったんです。
あ、貼ればいいじゃんって。
で、貼ってボーダーのシリーズになったんですよ。

取っ手のデザインとかは
どうすれば痛くならないかっていうのと

女性の小さい手でも持ちやすい。

あとはお金がないからいっぱい生地を買えないでしょ?

     
ふむふむ   たくさんの種類をってことですね。
     
こうだ   そうなったらどうやって
カラーバリエーションを増やしていくかって 
考えたときに
たとえば2色の生地で反転させて
2色できますよね?
パーツのカラーパターンをコンビにしてやると
4色できるんです。

そのことと両方考えててできたんですよ。
これは相当考えてたねー。

あとは
これはここを縫ってないんですよ。

新聞が入れられます!

新聞とか入れられるんですけど
実はこのアイデアっていうのは後からついてきただけで
そういうふうに厚く縫える技術が
自分にできたってことなんです。
最初は開いてるデザインじゃなかった。
ポイントでステッチのつもりでね。

あれ!?ここが厚く縫えるってことは
ここ縫わなくてもいいんだ。
あ、なにか入れられるじゃんーって。

     
ふむふむ   技術からくるっていうのはおもしろいですね。
     
こうだ   デザインの勉強をしてたわけじゃないから
やっぱり常にミシンに触れてないと
ぼくの場合は生まれてこないっていうか。
こういうふうに縫えるようになったから
つくれるようになったっていうのが多いですね。
ハンドルもそうだしね。
     
ふむふむ   ひらめいたイメージが
思ったとおりの形にならなかったり
することもありますか?
     
こうだ   それはもう当然ありますよ。
     
ふむふむ   イメージを形に落とし込んでいく作業って
いちばんしんどかったりするじゃないですか。
イメージがあるぶん、それになかなか近づけないとか。
なんかちょっと違うってかんじてしまったりとか。
     
こうだ   あー、それはね、
この仕事はじめて最初のうちは
それにすごく悩んだんです。

技術にしても感性にしても
そこまで成長していないわけだから
あきらめちゃいます。

現状ではたどり着けないものに時間をかけてしまうと
仕事として成り立たないから
次回までの課題にしてしまいますね。

逆にイメージと違うものができて
それがよかったりすることもあるしね。

     
ふむふむ   そのギャップがいいものとして受け入れられないときは?
     
こうだ   やめちゃいますね。
どんどん切ってく。
切らないとねあたらしいものも生まれてこないよね。
     
ふむふむ   なるほど、離さないとダメなんですね。
     
こうだ   そうそう。
     
ふむふむ   アイデアをためてるノートとかってあるんですか?
     
こうだ   むかしの?
捨てちゃう。
     
ふむふむ   捨てちゃうんですか?
     
こうだ   だってそのときにできなかったものものは
過去のものだからね。
     
ふむふむ   そうなんですか?
     
こうだ   だって時代は進んでるんだよー。
人間は進化してるんだから
古いアイデアなんかにこだわってたってしょうがない。
過去のものをためとくなんて空間の無駄。
そのスペースで腹筋やったほうがいいよ(笑)

それよりもっと新しいアイデアを出したほうが
いいなって思うんです。
新しくいいアイデアを
どんどん出せなきゃダメなんじゃないかな。

     
【これまでのインタビュー】
2006年10月13日 第1回 「月サンのかばん屋」
2006年10月16日 第2回 「100個つくって1個残れば」
2006年10月17日 第3回 「かばん屋さんになるきっかけ」
2006年10月18日 第4回 「職人じゃなくてお店がやりたい」
2006年10月19日 第5回 「基本はタウンページで」
2006年10月20日 第6回 「LLビーンは永遠ですよ」
2006年10月23日 第7回 「帆布であるワケ」
2006年10月24日 第8回 「かばんの実演販売」
2006年10月25日 第9回 「仕事を見せなきゃつまらない」
2006年10月26日 第10回 「住むならハワイ!」
2006年10月27日 第11回 「あくまでインディーズでいなきゃ」
2006年10月30日 第12回 「うれしいけど照れくさい」
2006年10月31日 第13回 「迷いなく実行」
2006年11月1日 第14回 「手づくりかばんの秘密」
2006年11月2日 第15回 「かばんの背景にあるもの」
2006年11月6日 第16回 「ひとりでつくるということ」
2006年11月7日 最終回 「ひらめきを形にするまで」
【KO'DA-STYLEのかばんについて】
こうださんのかばんのなかには、一点ものの商品や手づくりのためご注文からお渡しまでお日にちをいただく商品もあります。KO'DA-STYLEのホームページに詳しい商品情報が掲載されていますのでぜひご覧ください。

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