聞き手:ふむふむの森 
ふむふむ それでは今回からは、
みなさんの幼少期のお話をお聞きしますね。
窪田さんはどんなお子さんだったんですか?
   
窪 田 僕はほんとにふつうの家庭に育ったんです。
いわゆるサラリーマンの家庭で。
   
ふむふむ 音楽との出会いは?
   
窪 田 最初は父親がラジカセを買ってきたんです。
父親はハリー・ベラフォンテが好きで。
   
ふむふむ ハリー・ベラフォンテ?
   
窪 田 『バナナボート』を歌ってる人ですね。
「デーオ♪デエエオ♪」っていう歌。
   
ふむふむ ああ!知ってる。
   
窪 田 カリプソの人で、日本で言うと、
加山雄三さんの様な存在ですかね。
父親のテープを聴いていて僕も好きになったんです。
あとは、テレビアニメの歌とか好きで聴いてましたね。
ラジカセとテレビを繋いで、録音してましたね。
   
戸 川 繋いでたの?
   
窪 田 そう、はじめはテレビの前に置いて、
録音してたんだけど。
   
戸 川 俺はその方法だったなあ。
   
窪 田 繋ぐとちゃんと録音できる、ってわかって。
それから兄や親戚からいろんな音楽を教えてもらって、
いろいろ聴くようになりましたね。
   
窪 田 あと、MTVをよく観てました。
当時はイギリスの音楽がおもしろくて、
好きでしたね。
   
ふむふむ その頃のイギリスっていうと?
   
窪 田 ジャパンとかヘアカット100とかですね。
ちょうどその頃に、
エレクトーンを習いに行かされたんです。
   
ふむふむ 行かされた?
   
窪 田 そうですね。
女子が弾くもんだと思ってましたから。
   
ふむふむ あー、わかりますね。
   
窪 田 小学5年くらいです。
でも、やってみたらわりと楽しくて。
   
ふむふむ その後はずっと続けたんですか?
   
窪 田 中学3年くらいでやめましたね。
   
ふむふむ 受験で?
   
窪 田 そう、受験で。
忙しいですしね。
   
ふむふむ ミュージシャンになりたいとは
その頃から思ってたんですか?
   
窪 田 その頃から思ってましたね。
   
ふむふむ そうなんだ。
   
窪 田 技術的なことは習って、
あとは家で好きなことをやろうと思ってました。
それで、お年玉をはたいて、シンセサイザーを買って、
ラジカセ2台でピンポンしながら多重録音してましたね。
   
ふむふむ すごい!
   
戸 川 窪田さんってゲームをやったことがないんですよ。
   
ふむふむ えっ!
   
戸 川 みんなゲームに夢中になった世代でしょ?
   
窪 田 中学1年くらいの頃にファミコンが出てきたんだけど、
シンセとレコードにお金を使いたかったからね。
   
ふむふむ すごいな。
あの誘惑に負けないなんて(笑)
   
戸 川 誘惑されてないんだよね?
   
窪 田 シンセがファミコンみたいなもんだったんですよ。
似たようなもんじゃないですか、機械で、デジタルで。
   
山 崎 全然似てないよ(笑)
   
ふむふむ つくるのが楽しかったんですか?
   
窪 田 音をつくれる、っていうのに惹かれましたね。
パンフレットにすごく大げさに書いてあるんですよ。
「無限大の可能性を秘めた!」とか。
こどもだから「何でもできるんだ!」って、
すごく引っかかって。
   
ふむふむ じゃあ周りに流されず、自分のやりたい道を
進んできたんですね。
   
窪 田 だから、ずっと音楽の友達が欲しかったんですよ。
   
ふむふむ あー、そりゃそうですよね。
   
窪 田 あんまり周りにいなくって。
高校でもいなくってね。
   
ふむふむ あ、高校でもいなかったんだ。
   
窪 田 大学に行って、音楽サークルに入ったんですけど、
そこでやっと自分が好きな音楽の話が
できる人と出会いましたね。
それまではただ、ひたすら家でつくってたんです。
   
ふむふむ 仲間が見つかるまでが長かったんですね。
   
窪 田 それから大学を出て、
バンドをやってたんですけど、
突然人脈が広がる時期があって、
「鍵盤手伝ってよ」って声がかかるようになったんです。
自分の視野も広がるし、いいなと思って、
いろいろ参加しましたね。
ノーナ・リーブスなどで
サポートキーボーディストとして
本格的に活動しはじめたんです。
   
山 崎 話を聞いてて、音楽に対して
窪田さんがいちばん真面目だなあ、って思った(笑)
   
戸 川 ミュージシャンらしいよね(笑)
     
   

no.06「戸川由幸さんの幼少期」につづく

     
前へ 目次 次へ
 

空気公団10周年ベスト的記念盤!
「空気公団作品集」
1999年から2003年までの作品を中心とした活動10周年記念盤。 スタジオライブの他、2007年3月に行われたライブも1曲収録され、バランスよくとても暖かな作品に仕上がっている。ベスト盤的な要素もあるので、まだ空気公団を知らない人にもおすすめです!
→Amazon

 

空気公団イベント
「空装」
2008年1月5日(土)、6日(日)
東京芸術劇場 小ホール2
 第1回 5日(土) 18時開場/19時開演
 第2回 6日(日) 13時開場/14時開演
 第3回 6日(日) 17時開場/18時開演
 全3公演
チケット/ 当日 5,500円(税込、整理番号有り)
※整理番号順のご入場となります。
※当日券は各回開場の1時間前から販売致します。
お問合わせ 空気公団『空装』事務局
        080-6709-6149
詳しくはこちら