聞き手:ふむふむの森 
山 崎 私はずっと5歳からエレクトーンを習ってたんです。
   
ふむふむ エレクトーンだったんですね。
   
山 崎 エレクトーンの世界では、
エレクトーンの人が聴く音楽っていうのが、
なんとなくあるんですよ。
   
ふむふむ ほう。
   
山 崎 映画音楽だったりフュージョンだったり、っていう。
それも聴きつつ、クラスで流行ってた
チェッカーズとか光GENJIも聴いてました。
   
ふむふむ うんうん。
   
山 崎 で、中学生くらいになったときに
「このまま死ぬの嫌だな」って思ったんです。
   
ふむふむ えー(笑)
えらく話が飛びますね。
   
山 崎 中学生の頃って、いろいろ思い詰める時期ですよね。
いろいろ悩んでたどり着いた結果が
「このまま死ぬのは嫌だ」だったんですよ(笑)
   
ふむふむ すごいですね(笑)
   
山 崎 それで自分に何ができるかな、って考えて、
「あ、作詞ができるかもしれない」って思って、
詞を書き溜めるぞ、って書いてみたんです。
でも作曲ができないなあ、って悩んでて。
   
ふむふむ エレクトーンを習っていたから
できそうですけどね。
   
山 崎 教室に行っても曲を弾いてただけなので、
歌詞しか書けないって思ってましたね。
それで、今でも持ってるんですけど、
毎朝、起きたときに“朝の音”っていうのを
録音するんです。
   
ふむふむ え、朝の音?
   
山 崎 家の前の通りなんですけど、
けっこう車の通りもあったので、
それを毎朝録音するんです。
そうすると、なんかいい気分になる(笑)
   
ふむふむ おもしろいですね(笑)
ラジカセで、ですか?
   
山 崎 ラジカセですね。
たまに親が部屋に入ってきちゃったりした音とか、
鳥の声が入ってるときもあった。
車の通る音だったり。
それを後で聞くのが好きなんです。
で、ずっと録りためて、
「何がしたいのかはわかんないけど、
このまま誰にも知られずに死ぬのは嫌だ」って。
   
ふむふむ えっと、それと朝の音を録音する事との
つながりはあるんでしょうか(笑)
   
戸 川 その行為の意味はなんなの(笑)
   
山 崎 だから、何かしたいんだけど、
何をしたらいいかわかんないの(笑)
なんかずっと音楽を習わしてもらって、
親に対して悪いなあ、とか、考えたり。
   
ふむふむ 中学生でそんなこと考えてたんですね。
   
山 崎 でも、高校に行ってから、
映像の世界に行きたくなって。
映画とかが録りたくって、
そっちの学校へ行きたくなりました。
   
ふむふむ 映画にハマってたんですか。
   
山 崎 別に映画は全然観てないんです(笑)
観てないんですけど、
今でもそうなんですけど、
私は場面場面を絵で覚えてるんです。
だからそれを録っちゃったら
どうなるのかなあ、って、思ってたんです。
それで青森から出て、映像の専門学校に行くぞ、
って思ってたんですよ。
周りは大学に行く、とか、就職をする、とか
だったんですけど、
私は「大学に行くことにどんな意味があるんだ」
って思ってて。
   
ふむふむ 考えてますねえ。
   
山 崎 でも、そんな時に友達が
「私、音楽の学校へ行くよ」って言ってきて、
それを聞いて、
「あ、じゃあ、私もそうしようかな」って(笑)
   
ふむふむ 映像への愛はどこへ行ったんですか(笑)
   
山 崎 で、作曲科に受かったからそこに入ろうかな、と。
   
ふむふむ 考えてるような、考えてないような・・・
でも、映像の世界へ行きたかったわけだから、
音楽の勉強はしてなかったんですよね?
   
山 崎 中学の頃は作曲なんてできないと思ってたんですけど、
高校ではオリジナルをつくってたんです。
   
ふむふむ その頃の作風は今に通じるような曲なんですか?
   
山 崎 いや、それはないです(笑)
   
ふむふむ その頃、聴いてた音楽は?
   
山 崎 エレクトーンの流れで、
映画音楽とかを聴いていて、
   
ふむふむ なるほど。
   
山 崎 それで専門学校に入りました。
今はもうやめちゃったメンバーとも
そこの同じクラスで出会ったんです。
   
ふむふむ あ、そうだったんですね。
   
戸 川 その頃はずっと打ち込みでつくってたんだよね?
   
山 崎 そう、生音でやる意味がわかんない、っていうくらい、
打ち込みにのめり込んでて。
学校にも機材がいろいろあるんで。
   
ふむふむ ちょっと意外ですね。
機材や打ち込みのイメージがなかったです。
   
山 崎 だからほんとに音楽が好きで好きで、
っていう訳じゃなかったし、
ただ、表現したい、っていう気持ちはずっとあって、
どういう風に表現すればいいのかって考えてましたね。
   
ふむふむ ずっと考えてたんですね。
   
山 崎 私、小学校の時、新聞係だったんですけど、
5人くらいの新聞係だったんです。
それで先生に「新聞を書くための教室を貸してくれ」って
頼んでみたら空き教室があるから、って、
使わせてくれたんですよ。
そこでマンガを読んだり、
「どうやって生きる?」とかそんな話をしたり(笑)
   
ふむふむ どんな小学生なんですか、それ(笑)
   
山 崎 その流れで中学生の時にずっしりきた感じです(笑)
     
   

no.08につづく

     
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