むふむふ   Lampは最初からオリジナル曲をやってたんですか?
     
そめや   僕、コピーが苦手で、コピーに興味もでなくて、
最初からオリジナルをやろうとしてましたね。
     
むふむふ   どんな曲だったんですか?
     
そめや   大学二年生のボサノヴァを聴いてたときに
永井にも聴かせたんですね。
そしたらちょっとボサノヴァっぽい曲を
作ってきたんですよ。
     
むふむふ   はい。
     
そめや   それは「君は僕の恋人」っていう曲なんですけど、
聴いたときに「あ、これって僕が今やりたい感じだ」って
すごい思ったんですよ。
その曲が僕に与えた影響って大きい気がしますね。
     
むふむふ   自分の曲よりも永井さんがつくった曲に
Lampの方向性みたいなものを感じたんですか?
     
そめや   僕はそのときボサノヴァを聴いてはいましたが、
まだ作ってはいませんでしたね。
     
ながい   あんまり記憶がないんだけど(笑)
     
そめや   多分、永井はボサノヴァとか
あんまり意識してなかったと思う。
     
むふむふ   曲に自信はありましたか?
     
ながい   僕はオリジナル指向っていうのは
そこまで高くなかったんですよ。
むしろ「オリジナルなんてだせぇ」とか
思ってたぐらいですから(笑)
     
むふむふ   (笑)
     
ながい   自分で曲をつくって歌詞をつけるのって
はずかしいじゃないですか?
     
むふむふ   最初はそうですよね。
     
ながい   でも染谷先輩は自分の言葉で歌って、
それを何の恥ずかしげもなくやってたんですよ。
まわりにそんなことやってる人は
いなかったから影響うけましたね。
     
むふむふ   今はもう恥ずかしくないですよね?
     
ながい   今でも恥ずかしいです(笑)
     
むふむふ   そうなんですか(笑)
     
そめや   当時もそうだったけど僕も恥ずかしいよ。
でも歌詞がないと歌えないんだもん。
だから友達に歌詞にどうしようかって聞いたら
「じゃあ、ブーでいいよ」って言われて
仕方ないから「ブー」って歌ってましたよ(笑)
高校のときは。
     
むふむふ   仕方ないから(笑)
     
かおり   おかしいー(笑)
     
むふむふ   自分の表現がまだ見つけられてなかったんですかね?
     
そめや   高校や大学の最初の頃はそうでしたね。
永井はサニーデイ・サービスとか
日本の音楽を結構聴いてたから
音楽にあった歌詞をつけることに対して
僕より近いところにいたと思うんです。
     
むふむふ   染谷さんがそれを見つけたのはいつだったんですか?
     
そめや   それは香保里さんに会って
日本の70年代の音楽を教えてもらって
ああ、こういう歌詞の雰囲気とか好きだなあ、と思って。
     
むふむふ   シュガーベイブやはっぴいえんどですか?
     
そめや   そうですねー。
そういうバンドの歌詞の雰囲気で
自分の好きな音楽にはめると
全然違和感ないなあって感じて
形にしてみましたね。
     
むふむふ   70年代の日本の音楽からの影響は大きそうですね。
     
ながい   僕が聴いてたサニーデイ・サービスとか
キリンジとかもそうでしたけど
はっぴいえんどから影響をうけたバンドの
古めかしい雰囲気が好きだったんですよ
     
むふむふ   はいはい。わかります、それ。
     
ながい   僕も曲は作れたんですけど歌詞が作れなくて
それまでは洋楽ばかり聴いてたから
どうやって歌詞をかいたらいいか分からなくて。
     
むふむふ   なるほどね。
     
ながい   でも、はっぴいえんどとかの歌詞を見て
歌謡曲とは一線を引いた感じの
歌詞があるっていうのに気付きましたね。
     
むふむふ   だからでしょうか、Lampの歌詞からは
どこか古めかしい日本的な情緒を感じますね。
     
    第八回「目指すもの」につづく
     
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