そめや   4thアルバムはものすごく近い世代の、
僕らに近い境遇の人たちに向けた
アルバムになるような気がしてます。
     
むふむふ   そこを意識してつくっているんですか?
     
そめや   そうですね。
日本の方々に感じてもらえる作品になると思います。
     
むふむふ   日本人的...
そうやって言われると
やっぱりかなり構えてしまう、
というか期待してしまいます。
     
   
     
そめや   4thは音楽的な進歩がどうとかいう部分では
今までよりは少なくて
日本人の気持ちにぴったりくるような、
日本的なものをつくろうと。
     
むふむふ   Lampの音源の質はアルバムごとに高くなってると思いますが、
次は演奏やサウンド面をさらに突き詰めるというより
アルバムトータルとしての雰囲気づくりを大切にしている、と?
     
そめや   そうですね。
簡単に言えば、日本人にとって、日本語の歌は特別だ、
ということをはっきりとやりたいと思っているんです。
僕等は今までもずっと日本語でやってきましたが、
4thはそこをもっとおしだしたいんです。
     
   
     
むふむふ   ということは歌詞が重要になってきますね。
     
そめや   例えば、「君の影が」って歌うとしますよね。
すると、日本人だと、「君の影が」という言葉の意味が
それぞれの人の中に何かしらの形で、
記憶とともに、より具体的にありますよね。
     
むふむふ   はい。
     
そめや   その言語的な要素と、音楽的な要素とが
混ざり合わさったときに
音楽的要素だけでは語れないものすごいものが
生まれる気がするんです。
そこは、洋楽と邦楽との決定的な違いですよね。
     
むふむふ   洋楽は歌詞の意味がすぐにわからないから
歌詞も「音」として感じている気がしますもんね。
     
そめや   素晴らしい音楽と日本語が交わったとき、洋楽では感じえない
なんだかすごいものが生まれると思うんです。
あの感覚、すごいですよね。
     
むふむふ   確かに。それは日本人だけが味わうことのできる感覚ですね。
では、なぜアルバムを4thと5thとの二枚に分けるのですか?
     
そめや   今まではいろんな曲調の感じの
バラエティ豊かなアルバムをつくってきたので
今回は、そういうのではなく、もっとコンセプチュアルな
色の少ない感じにしたいなあと思ったのが
4thと5thに分けた理由なんです。
     
むふむふ   「色の少ない感じ」ってどういう感じですか?
     
そめや   そうですね、
個人的にカエターノ・ヴェローゾとガル・コスタの
"Domingo"というアルバムが好きなんですけれど、
そういうような、アルバムとして
色が沢山はない感じにしようと思っています。
     
むふむふ   なるほど、
"Domingo"は聴いて感じる
景色や温度なんかが統一感があって
派手な印象はないけれど
とっても素敵なアルバムですよね。
そういう雰囲気なんですね。
     
そめや   そうですね。
アルバムで一曲に感じられるといったら
オーバーかもしれませんけど、
そんな風に感じられるようなものですね。
そういうのがずっと聴かれる音楽だろうなと思うんです。
     
   
     
むふむふ   永井さんも香保里さんも
そこは同じ意識なんですか?
     
ながい   そうですね、同じですね。
     
かおり   今までは、はじめましてLampです、
私達にはこういう曲調もあればこういう曲調もありますよって
一枚のアルバムの中で、
いつもバランスをとっていたと思うんです。
     
むふむふ   はい。
     
かおり   それを一通りやってきて、ある程度の人たちが
聴いてくれてるのがわかってきたから
4th、5thは、そんなにバラエティに富む
必要はないかなって思うんです。
     
   
     
むふむふ   ということは、5thも同時に作るんですか。
     
そめや   そうですね。
5thは音楽的にすごいことになると思います。
まあ今はここまでしか話せませんけど。
     
むふむふ   すごいことに!とっても楽しみです!

では、最後の質問です。
みなさんにとって「幸せ」とはなんですか?

     
そめや   毎日自分の意志で動いて暮らすことですね。
僕は普段幸せに生活できるように努めているので
これ以上の何かを望んでいないというか、
逆に言うと今あるものを失いたくないと思いますね。
     
むふむふ   今日お話を聞いて、Lampが染谷さんにとって
いかに大切なものなのかが分かりましたよ。
     
そめや   ごめん、最初にいいこと言っちゃって(笑)
     
全 員   (笑)
     
   
     
むふむふ   香保里さんは?
     
かおり   今まではあえてバンド以外のところで
幸せなことを探してた気がするんです。私は私って。
でも最近は、バンドのメンバーやレーベルの佐久間さん、
私たちの写真を撮ってくれてる人たちなんかと集まって
みんなで笑っている時とか、こういう場所がある事は
すごく幸せなんだなあと思いますね。
     
むふむふ   なんで気持ちが変化していったんでしょうね。
     
かおり   どうしてでしょうね。
でも、自分が何か思ってることを素直に口に出せて、
それをみんなが普通に理解して、
共有できるのってすごい事ですよね。
     
むふむふ   何かいいお話が続きましたねえ。
     
全 員   (笑)
     
   
     
むふむふ   では、最後に永井さん。
     
ながい   僕らって今27才とか28才で
普通だったら働いて家庭とかを持って
そういう現実的なことを考える歳だとおもうんですけど
音楽の道に入って、自分の好きなようにできる環境があって
こうやって好きな音楽をつくれているのは幸せなのかなあって
ときどき思いますね。
     
むふむふ   自分の歌が恥ずかしいと言いながらも(笑)
     
ながい   なによりも自分たちの音楽を
待っててくれている人がいるっていうのは
幸せだなと思いますよ。
     
むふむふ   なるほど。
みなさんすでに日々幸せを感じているんですね。
そしてLampというバンドがその幸せを生んでいる…
     
そめや   幸せだけに死ぬのが怖いですよね。
     
全 員   (笑)
     
   
     
             おしまい
     
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