むふむふ   最新の11号では磯谷さんのコラムも
たくさん書かれていますね。
     
いそがい   そうですね。
前半インタビュー+後半コラムという
構成になっているので。
     
むふむふ   これだけのものをつくるとなると
企画、構成、編集…などなどたくさん
やることがあると思うのですが
どういう風にしてつくっているんですか?
     
いそがい   まず企画は最初から
頭の中に浮かんでいるので、
誰を取材するかやモデルや撮影は
その、思い浮かんだ人にお願いしてみます。
悩むのはデザインですね。
デザイナーの友達に
「こうしたいんだけど、どうすればいいかな」と
聞いたりもして。
     
むふむふ   アドバイスをもらいながらとはいえ、
自分一人だけでデザインするということは
求めている理想の姿に近づけるのって
大変じゃないですか?
     
いそがい   それがいちばん大変です。
私は何の技術もないところからはじめたので、
どうしても素人っぽさが出てしまうんですね。
でもやっぱり「売っているもの」として
ある程度の完成度はあってしかるべきで。
だから校正もデザインと同じくらい大変な作業です。
私、目が節穴なので。
     
むふむふ   号を重ねるごとにクオリティが
高くなっていっていますよね。
     
いそがい   いつも入稿した時は、
これが100%の力、と思うのですが、
発売前に本の形になってあがってきた時は、
もう既に100%じゃなくなっていて。
だけど、それが私のエネルギーかも(笑)
     
むふむふ   (笑)
     
いそがい   でも、一番新しい11号について言えば
細かいところでこうすればよかったなと
思う部分はあるんですが、
できあがって数ヶ月経った今でも
私がつくりたかったのはこの号だ、
って思っているんです。
     
むふむふ   つくりたかったものが詰まってるんだ。
     
いそがい   もちろん今までの号も
全部つくりたかったものなんですけど
トータルで見たときに「これだ」と。
でもそう思ってしまうと、
次のハードルは高いですね。
これを大きく超えないと、
つくる意味がないって思ってしまうから。
     
むふむふ   企画もたくさん考えないといけないと思いますが
旅行の話だったり、雑貨の話だったり、
ネタの引き出しがすごく多いですよね。
それがまたありふれていなくて面白いです。
     
いそがい   もしそうだとしたら、
本当に大好きなものしか
特集しないからかも。
     
むふむふ   特集する対象に磯谷さんの愛着があるから
僕たちも読んでいておもしろいんでしょうね。
     
いそがい   例えば9号にでてくる
イラストレーターの青山みるくさんは
小学校の頃から大好きだったんです。
     
むふむふ   小学校から!長年の想いですね。
     
いそがい   それで、サンリオの方を通して
取材を申しこんだんです。
     
むふむふ   僕たちもそうやっていろんな人に
取材を申し込んでいるんですが、
そういう意味では、MY CHARMは
ふむふむの森に似ているなあ
って思うんです。
     
いそがい   はい。
     
むふむふ   でも、磯谷さんは、
発売記念イベントも主催されていたりして
それを一人でやってるっていうのが
すごいなあと思うんです。
     
いそがい   一人だったら、できなかったですね。
私はできないことが結構たくさんあるんです。
今まで手伝ってくれた人が
誰か一人かけても、何もできなかったと思います。
     
むふむふ   でも、全部自分で作ってしまいたいという
気持ちってないですか?
     
いそがい   そうできたら楽だろうな、とは思いますけど、
…例えば音楽をやっていたとして
良い曲ができたとするじゃないですか?
     
むふむふ   はい。
     
いそがい   それで自分でギターも弾けるんだけれど、
身近にすごく上手な人がいたら、
レコーディングは是非その人に頼みたい、
という感じに似ているかもしれません。
     
むふむふ   なるほどね。
     
いそがい   例えば挿絵の場合なら、cheechocochopさんに
ずっと描いてもらっているんですが、
これがMY CHARMのひとつの
重要なエッセンスになっていると思います。
     
むふむふ   自分のできることと
できないことをちゃんと把握して
共同作業でよりよいものをつくる感じなんですね。
     
  vol.07 「かわいさの芯の部分」つづく