さとう   戦前からの劇団ですから
はじめの頃は民主的な仕事をしようとすると、
いろんなところから圧力がかかるんですよね。
     
ふむふむ   ああ、そういう時代ですものね。
     
さとう   ですからプークの名前で活動できない時期が
たくさんあって、
名前を変えて芝居をしたり、
戦争中は特に大変だったみたいですね。
     
   
     
ふむふむ   プークの名前で活動できないっていうのは?
     
さとう   当時は治安維持法という悪名高い法律があって、
集会なんかが禁止されていたんです。
     
ふむふむ   集まるのがダメなんだ・・・。
     
さとう   だから文化団体っていうのは
たいていブラックリストに入っていて、
その中にはもちろんプークも
しっかり載ってたんですね。
いつも活動に目をつけられていたんですよ。
     
ふむふむ   そうだったんですか。
     
さとう   芝居の上演許可をもらいに行くと、
台本の検閲をされて、
「この台詞はお上を批判すること、
政治を批判することだから言っちゃならん」
と言って削除されたりするんです。
それで実際の上演先に検閲にも来るんですよ。
     
ふむふむ   うわー、嫌だなあそれ。
     
さとう   もし削除した台詞を言ったら
即「上演中止!」って声がかかるそうですよ。
     
ふむふむ   その話を聞くとほんとに
すごい時代だったんですね。
僕たちなんかからするとその時代の様子は
想像ができないですよ。
     
さとう   僕らもできないですよー、
僕も一応戦後生まれなんで(笑)
     
   
1960年代の公演のポスター
     
ふむふむ   そうですよね(笑)
表現の自由っていうのが
当たり前じゃなかった時代が
あったんですよね。
     
さとう   そうですね。
     
   
こちらも1960年代の公演のポスター
     
きしもと   でも、聞いたところによるとね、
人間の俳優っていうのは
役者が台詞をいうじゃないですか。
     
ふむふむ   ええ。
     
きしもと   でも人形劇は人形が話すわけですよ。
だから逆に人形劇のほうが
アピール力があったらしいです。
     
ふむふむ   へー。
     
   
     
きしもと   その辺は人形劇の特徴なんですけど、
例えば、子どもに「〜してはダメだよ」って
直接言うよりも、
人形に「ダメだよ」って言わせたほうが
すんなりと言うことを聞くんですよね。
     
ふむふむ   あーそっかぁ、
なんかわかるような気がしますよ。
     
きしもと   人形の持ってる特質なんですよ。
舞台でも、子どもは役者のことは見えてないんです。
人形しか見てない。
     
ふむふむ   やっぱり役者さんは見えてないんですね。
     
きしもと   そうなんですよ。
こないだも“じろきちおおかみ”を怖がって、
子どもが泣いてたんですけど、
演じている女優がじろきちおおかみの声で
「怖くねえよ!」ってどすの聞いた声で言ったら、
余計に泣いちゃったんです。
     
   
     
ふむふむ   じろきちおおかみに怒鳴られたと
思ってるんですね。
     
さとう   大人は役者が言ってるんだな、
ってわかるんですけど、
子どもにはじろきちおおかみが
言ってるようにしか
見えないんですよ。
     
ふむふむ   その辺は興味深いですねえ。
     
   
     
きしもと   そういう人形劇の特徴は演じる側にとっても
魅力があるんですよ。
わたしでもお姫さまの人形は持てます(笑)
     
ふむふむ   あー、なるほどなあ。
     
  第7回 「無謀にも劇場を」につづく
     
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7月と8月に新宿のプーク人形劇場で公演があります!2作同時公演なのでたっぷりとプークの人形劇の魅力を堪能できますよ。また、今回入場料特別割引があります。詳しくは下記をチェック!
 

  『くまの子ウーフ』

「ぼくはくまの子。
 うーふーってうなるから
 名まえがウーフ」

くまの子とおかあさんのあたたかいふれあいを中心にした5つのお話。ユーモア、時に幼い悲しみもあるウーフの「不思議」の世界がいきいきと伝わる人形劇です。


『ダンボールくん』

「みんなの
 すぐそばにあるダンボール
 どこにでもあるダンボール
 そんな「ダンボールくん」が
 ある日でかけたステキな旅」

あたたかくて素朴なやさしい音楽にのって、にっこり笑顔、ホッと心があたたまるやさしい物語です。

入場料 3000円(税込)/ 全席自由 /
3歳以上均一料金(団体割引・65歳以上割引あり)
詳しくはこちら。http://www.puk.jp/
 

上記公演について、プークさんのご協力により入場料の割引があります。プーク人形劇場の受付で「ふむふむの森を見た」と言ってもらえれば、入場料3000円(税込)のところが、2700円(税込)になります!ぜひ劇場に足を運んでみてくださいね。