ふむふむ   人形劇といえば、
なんといっても人形ですよね。
実際どのように操作しているんですか?
     
さとう   お芝居をごらんになりましたよね?
     
ふむふむ   はい、もちろん。
     
さとう   あのとおりなんですよ(笑)
さっき岸本が
「何も知らないまま舞台に上げられて大変だった」
と言ってましたけど、
それでもできちゃうのが人形劇なんです。
     
ふむふむ   でも意外と難しそうですよ。
     
さとう   要するに、
岸本真理子、佐藤達雄、ではなくて、
“あや”だったり“じろきち”が
もうそこにいるんですよ。
だから人形劇をまったく知らない
ちいさな女の子がこの人形を持っても、
すぐ“あや”になれるんですよ。
     
   
     
ふむふむ   なるほどなあ。
     
さとう   だから美術がすごく重要になってくるんですよ。
     
ふむふむ   ああ、“存在”をひとつ、
つくり出すのですからね。
     
さとう   そういうことですね。
     
ふむふむ   人形をつくる時はどういうふうに
決定するのですか?
     
さとう   まずはじめに戯曲の世界が
どういうふうなのか、ということですね。
演出が物語を読んで世界観をイメージします。
それから美術家と相談して、託すわけです。
すると、今回の場合、佐久間弥生という美術家は
“あや”をこんなふうに仕上げてきたんですよ。
     
ふむふむ   なるほど。かわいいですよね。
     
さとう   矢玉四郎さんの絵本の“あや”や“じろきち”は
こんなにかわいくはないんですよ。
版画でとてもおもしろいタッチなんです。
     
   
     
ふむふむ   へえ、まったく別のものにしちゃうんですね。
で、人形が出来上がってからが
役者さんのお仕事ですよね。
     
さとう   役者が人形をもらって、
泣き声はどんなふうに出るのか、とかを想像しながら、
口の開き具合だとか、角度だとかを
探っていくんです。
それが稽古なんですよ。
どうやればいちばんお客さんと共感できるか、を
考えながらつくっていくんです。
だから元々決まったことが
あるわけではないんですね。
     
ふむふむ   想像を膨らますんですね。
     
さとう   そうです。
あとは“あやとじろきちおおかみ”の場合は
台の上で演技をする時と、
台から離れて、宙に浮いている時とがあるんです。
その宙に浮いてるのが嫌だ、っていう人もいるんです。
     
ふむふむ   へえ、それはどうしてですか?
     
さとう   やっぱり宙を浮いていることに対しての
整合性が説明できないんですよね。
そこが気になる人はいるでしょうね。
     
   
     
ふむふむ   あ、そうなんですか。
個人的には僕はあまり気にならないですね。
     
さとう   今はあんまり気にしなくなってきてますよね。
でも、僕なんかもけっこう
抵抗を感じることがあるんですよ。
     
ふむふむ   あ、そうなんですか。
     
さとう   無視してしまえば、
なんてことないはずなんですけど、
無視できない長年の習慣があるんですよねえ(笑)
     
ふむふむ   (笑)
     
さとう   だから芝居の中身が
いかにしっかり構築できてるか、
というのが勝負なんです。
はじめ気になったとしても
芝居に引き込まれていくうちに
気にならなくなるようになれば
それでいいんですよ。
     
  第10回 「プークの音楽」につづく
     
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7月と8月に新宿のプーク人形劇場で公演があります!2作同時公演なのでたっぷりとプークの人形劇の魅力を堪能できますよ。また、今回入場料特別割引があります。詳しくは下記をチェック!
 

  『くまの子ウーフ』

「ぼくはくまの子。
 うーふーってうなるから
 名まえがウーフ」

くまの子とおかあさんのあたたかいふれあいを中心にした5つのお話。ユーモア、時に幼い悲しみもあるウーフの「不思議」の世界がいきいきと伝わる人形劇です。


『ダンボールくん』

「みんなの
 すぐそばにあるダンボール
 どこにでもあるダンボール
 そんな「ダンボールくん」が
 ある日でかけたステキな旅」

あたたかくて素朴なやさしい音楽にのって、にっこり笑顔、ホッと心があたたまるやさしい物語です。

入場料 3000円(税込)/ 全席自由 /
3歳以上均一料金(団体割引・65歳以上割引あり)
詳しくはこちら。http://www.puk.jp/
 

上記公演について、プークさんのご協力により入場料の割引があります。プーク人形劇場の受付で「ふむふむの森を見た」と言ってもらえれば、入場料3000円(税込)のところが、2700円(税込)になります!ぜひ劇場に足を運んでみてくださいね。