むふむふ   現在の作品は雑貨の時の世界から、
さらに背景がついたりして、
独特の世界観になってますよね?
     
とよくら   そうですね。
     
むふむふ   ああいう、ちょっと不思議な世界観にたどり着く過程は
どういう感じだったのですか?
     
とよくら   こどものりば、っていうタイトルで
フェルトを使ってずっと作品をつくってたんです。
そこで背景も少しずつ今の感じに近づいていって。
     
とよくら   僕がいつも描いていたのは、かわいい素材だけど、
毒がある世界なんです。
     
むふむふ   こども、っていうのは理由はあるんですか?
     
とよくら   ブラックな世界をペインティングで描くと、
どんどん怖い方向へ行ってしまうんです。
だから、フェルトとこども、っていうので、
バランスを保ってる感じなんですね、怖さとかわいさの。
     
むふむふ   なるほどねえ。
     
とよくら   ブラックな要素を多く含むようになってから、
タイトルを「こどもおりば」って変えました。
     
むふむふ   「こどものりば」「こどもおりば」って、
どういう意味なんですか?
     
とよくら   特に意味はないんですよ。
造語でありそうでない言葉、
日常と非日常の間の世界、そういうイメージがあるんです。
     
むふむふ   「こどもおりば」ってこどもがブラックな世界や、
アンダーグラウンドな世界を知る時にこどもではなくなる、
そんなメッセージも感じちゃいますよ。
     
とよくら   わりとみんな僕が思ってないところで、
いろいろなとらえ方をしてくれるので
それもおもしろいんですよ(笑)
     
むふむふ   そういうものなのかもしれないですねえ。
     
とよくら   個展「こどもさんど」っていうのも、
砂の「サンド」なんですか?とか、
3回目だから「さんど」なんですか?とか、
サンドイッチの「サンド」なんですか?とか、
いろいろ考えてくれるんですよ。
     
むふむふ   トヨクラさん自身はどういう「サンド」の
つもりだったんですか?
     
とよくら   僕はサンドイッチの「サンド」のつもりだったんですけどね(笑)
今回の個展はオリジナルのものや、仕事で描いたもの、
いろいろとミックスサンドみたいにごちゃ混ぜでやったので
そこから来てるんです。
     
むふむふ   その辺はわりと感覚っていうか、ひらめきみたいなものですか?
     
とよくら   ひらめきですね、説明なんかはほとんど後付けです。
     
むふむふ   インスピレーションが大事なんですね。
     
とよくら   そうですねー。
後でこれはどういうこと?って、聞かれると、
それから考えるんです(笑)
     
むふむふ   (笑)
     
とよくら   最初から言葉で説明できるんだったら、
たぶん描いてないですよ。
描いてみて、自分を知るんです。
     
むふむふ   あー、なるほど。
それ、すごい言葉ですねえ。
いいですねえ。
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