ふむふむ   オセロでいちばん大事なことってなんですか?
     
ためのり   世界大会に勝つための話をすると、
まず、相手の研究をよくすること。
     
ふむふむ   そうなんだ。
     
ためのり   そうですね。
今は使えなくなっちゃったんですけど、
データベースのソフトがあるんですよ。
ここに世界大会に出てくる人たちの試合が
たくさん入ってるんです。
     
ふむふむ   へえ!
     
ためのり   ここで例えば相手が白を持った時に
どういう試合をするのか、とか、
相手の手の内を調べるんです。
     
ふむふむ   その人の癖とかですよね。
     
ためのり   そうですね、研究します。
大会の前日になると
第一試合で当たる相手がわかるんですよ。
だからそれから研究をしてから試合に臨むんです。
     
ふむふむ   と、いうことは、
先ほど世界大会の過酷さを
話していただいたのですが、
試合以外の時間も相手の研究で
オセロをしてるんですか?
     
ためのり   はい、もう膨大な時間です。
(競技の間の)昼休みなんかも
午後から対戦する選手の研究をしてます。
     
ふむふむ   うわー。
     
ためのり   いろんなタイプがあるんですよ。
序盤が強い人もいれば、
終盤が強い人もいるんです。
     
ふむふむ   へえ!
為則さん自身は序盤、中盤、終盤の
どこが得意なんですか?
     
ためのり   私は全部得意です(笑)
     
ふむふむ   そっかあ(笑)
だから勝てるんですよねー。
弱点がきっとないんでしょうね。
     
ためのり   たぶんそうなんじゃないかな、って思ってます。
オセロは黒が先手で、白が後手なんですけど、
白と黒とで勝率がずいぶん違う選手もいるんですよ。
     
ふむふむ   あ、そうなんだ。
先手と後手ってそんなに違うんですね。
ということは両方別々に練習するんですか?
     
ためのり   そうですね。
かならず、先手を練習したら、
次は後手を練習して、
というふうにやります。
     
ふむふむ   はー、すごいな、苦労が二倍だ。
野球のスイッチヒッターが
右打ちも左打ちも練習するみたいだなあ。
     
ためのり   それもそうですけど、野球で言えば、
先攻と後攻、表と裏の研究をする感じですね。
     
ふむふむ   あ、そっか。なるほどなあ。
先手と後手でどっちが有利、
っていうのはないんですか?
     
ためのり   ないですね。統計的には五分五分です。
ただ、先手の方が攻撃、
後手の方が守りになる傾向はありますね。
     
第7回 「ふだんの生活」につづく
     
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